2012年のJ2が面白い!

12日、Jリーグ臨時理事会が開かれ、Jリーグ参入条件となるJFL4位以内を果たしたFC町田ゼルビア(今季3位)と松本山雅FC(今季4位)の、来シーズンからのJ2参入の是非について話し合われました。
その結果――
おめでとう! 
松本山雅FC & 町田ゼルビア 
来季からのJ2参入が承認されました!!


ただし、ゼルビアに関しては「諸手を挙げて」という訳には行きませんでした。
毎年のようにJ参入への〝障壁〟となってきたホームスタジアム問題とクラブ経営の健全化――この2つが、今回もネックとなりました。
本来、「Jリーグ基準を満たすスタジアムが現存している事」が参入条件となりますが、ゼルビアのホームスタジアムである町田市立陸上競技場(野津田スタジアム)は、医務室・更衣室などのバックヤード施設がJ基準を満たしていません。ただ、これもスタジアムを所有する町田市が、改修の1年前倒し(当初の計画では2013年以降)と、バックヤード施設をシーズン開幕までに仮設ながら設置すると約束した事で、Jリーグ側もこれを容認。
何よりも、クラブと行政と市民が一体となっている事に、「Jリーグの各クラブが目指すべき姿」との評価を得た事が後押しとなって、2012年度決算を黒字化するという「条件付き」での参入承認となりました。
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松本山雅FCにあっては、年間入場者数の1試合平均が7,700人と、J2平均をも上回る数を計上した事で、ほぼ満場一致で承認されました。


これで来季のJ2は、全22チームで戦う事になります。
さぁ、そこで持ち上がったのが「J2とJFLの降格・昇格制度」問題です。
そもそもJリーグでは、2008年に発表した「J2リーグの将来像」で、J2を22クラブにした時点で、JFLとの入れ替え戦を実施することを決めていました。それが今回、町田と松本山雅のJ参入が承認され、来季のJ2が22チームとなる事で、それがいよいよ現実味を帯びてきたのです。
12日の臨時理事会で決定された骨子では、J2の下位2チームが降格の対象になります。
それによれば、J2最下位はJFLへ自動降格、逆にJFL1位はJ2へ自動昇格となります。また、J2の21位はJFL2位と入れ替え戦を行う事に。
ただし、これはJFLの上位2チームがJリーグ準加盟規程を満たした場合にのみ適用されます。つまり、条件を満たさない場合は、昇格も降格もないという事です。
簡単に要約すると、

    ① JFL上位2クラブが条件を満たした場合、J2最下位は自動降格。同21位はJFL2位と入れ替え戦。
    ② JFL優勝1位のみが条件を満たした場合、J2最下位は自動降格。同21位は入れ替え戦なしの残留。
    ③ JFL2位だけが条件を満たした場合、J2最下位と入れ替え戦。同21位は残留。
    ④ JFL上位2クラブとも条件に満たない場合、J2下位2クラブは残留。

とまぁ、実に複雑な4パターンが成り立つわけです。
この辺が玉石混交――Jリーグ参入を目標とするチームと、あくまでクラブチームである事にこだわるチームが入り混じるJFLを相手とする由縁でして。
まぁ、単純に言えば、今までJリーグ準加盟クラブに課されていたJFL4位以内という成績条件が、優勝か準優勝でなければJ2には上がれなくなる訳です。
明日のJ2入りを目指しているクラブにとっては、いささか厳しくなりましたなぁ。
現時点で、準加盟申請を行なっているクラブは、V・ファーレン長崎、カマタマーレ讃岐、地域リーグのSC相模原の3チーム。また、申請こそしていないものの、ツエーゲン金沢のように準備を整えつつあるチームも。
それらライバルを打ち負かし、立ちはだかるクラブチームを押しのけ、上位2チームに入る――考えただけでも気が遠くなりますわな。

厳しさを増すのはJ2も同じ事。
現に、今季J2初参戦ながら19位に終わったガイナーレ鳥取は、Jリーグ事務局から「来季もこんな調子なら、JFLへ降格してもらうよ」とハッパをかけられましたからね。
まぁ、それは今季最下位に終わったFC岐阜もなんでしょうけど。
今季のガイナーレの戦績は8勝7分23敗――それにしたって、昨シーズン1勝しか出来なかったギラヴァンツ北九州よりはマシだい!と、ギラヴァンツの選手・サポーターを怒らせるような事を言っておりますが(笑)
そのギラヴァンツも、「去年1勝しか出来なかったのは何だったの?」と言わんばかりの活躍で、今季は16勝10分12敗で8位と大躍進。
……ん~、アレですかね。J初参戦のチームは、その年は下位に低迷するって決まりでもあるんスかね?(爆)
さらには、成績以外にもクラブの財政状況なども審査対象になります。つまり、いくらリーグトップの成績を収めたとしても、クラブが赤字だったら、昇格どころかJリーグから退会させられる事になる訳です。
いわゆる独ブンデスリーガで用いられているクラブ・ライセンス制度を導入しようって事です。
それはJ2だけじゃなく、J1においても同じ事。
来季からは、ピッチ内だけじゃなく、ピッチ外の闘いも重要視されるんですね。クラブの地力、経営努力だけじゃなく、我々サポーターの一挙手一投足がクラブの運命を左右する事になってくるんですね。
だって、いくらテレビの前で声援を送っても、スタジアムでの観戦客数が減れば、それは即クラブの赤字に直結する事になるんですから。
だから――みんなでスタジアムに行こうよ!


来季からはJ2も、残留争いが否が応にもクローズアップされる事になるでしょう。
現に今季のJ1では、シーズン終盤において、優勝争いとともに、降格の可能性があった浦和にも注目が集まりましたからね。
見上げれば、リーグ3位から6位のチームにはプレーオフが待っている。
見下ろせばJFLとの降格・昇格争いが待ち構えている。
上は大火事、下も大火事――という訳ですな、来季のJ2は。



Jリーグからの脱退阻止を狙う戦いも、シーズン終盤の新たな楽しみの1つになりそうです。

この記事へのコメント

2011年12月13日 02:33
気をつけよう…って、年に1、2回しか生観戦しないような不真面目なサポが言うことではないですが。
でも、一番面白いのはJFL参入を決定する全国地域リーグ決勝大会だと思います…
讃岐屋
2011年12月13日 12:38
ゼルビアと松本山雅がJ2に上がり、ジェフリザーブズが脱退する事で、来季JFL参入予定のYSCC、藤枝MYFC、HOYO大分の3チームは、入れ替え戦なしで昇格する事が決まったみたいですね。
メッツィ
2011年12月22日 15:17
来年「2012日本フットボールリーグ」の内JFLクラブチームの中にJリーグ準加盟予想するのは,
V・ファーレン長崎,カスタマーレ讃岐,FC琉球
この3チームがJリーグ準加盟予想となりました!!!
これからも,長崎・讃岐・琉球3チームの来年「2012日本フットボールリーグ」で順位は4位以内入ればJリーグ準加盟を目指します。
どうぞ,よろしくお願いします。
讃岐屋
2011年12月22日 17:00
FC琉球も準加盟申請してるんですか?
それは知りませんでした。
ツエーゲン金沢は、来季の申請は見送りましたよね。そのせいで、選手のモチベーションが落ちたとか何とか、チーム内がガタガタしてるみたいですけど。

「JFL4位以内」って成績条件は生きてるんですかね?
生きてるとしたら、どこまで有効なんですかね?
上位2チームが準加盟クラブだったら、3位・4位のクラブは、成績条件をクリアしてるのに入れ替え戦に進めない事になりませんか?
やっぱり上位2チームに入ってナンボですよね。

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