春遠からじ……

この冬は日本中が異常気象です。北国じゃ、雪不足&超暖冬のお陰で、雪祭りが相次いで中止になってるようです。スキー場は開店休業状態。電気屋の倉庫には山積みの暖房器具――そんな光景が、毎日のニュースを飾っておりました。
ここ四国にいても「冬っ!!」て感じがまったくしないうちに、遠くに春の足音を聞いてますよ。
「栗林公園で梅が見頃」なんてニュースを聞くと、「は……早いよね!?」てなもんです。例年より10日も早いんだそうです。普段の年なら3月中旬まで楽しめるらしいんですが、このまま暖かい日が続くと、3月上旬――下手したら、2月中にも散ってしまうんですって。これじゃ、せっかくウグイスがやって来てもガッカリしちゃいますよね。
おまけに昨日ときたら、最高気温が平年なら9℃前後のところ、4月上旬並の17.5℃ですって! オッドロいちゃいますよねぇ~。
今日も昨日ほどじゃないにせよ、随分と暖かかったですよ。
でも、日本人っておかしなもんですよね。季節の如何を問わず「梅が見頃です」なんて云われると、「んじゃ、ちょっくら行ってみっぺか」なんてな気分になるってもんです。
……ハイ、行ってきましたよ(笑) 梅を見に。
癒さ~れた~いと~き う~めのっ花っ♪


高松市の中心部に広大な敷地を有する栗林公園は、松の緑濃い紫雲山を背景に6つの池と13の築山を巧みに配した、江戸時代初期の回遊式大名庭園として、国の特別名勝に指定されている庭園の中で最大の広さ(約23万坪)を誇っています。
えと……〝りつりん〟と読むんですよ。
それなのに、最近の学生さんときたら……
「え~と、ホラ、ホラ、あの……くりばやし公園!」
そのままか!
「あーッ、わかった! くりりん公園!!」
オマエ、ピッコロか!
……え~、タカアンドトシには遠く及びません(笑)
……は? 枕が長い?
あぁ、ハイハイ。よろしかったら抱き枕にどうぞ。

国道11号線に面した東門から園内に入ります。
入園料400円。園内の茶室〝掬月亭〟でいただく抹茶・煎茶付きのセット券もあります。
銅葺き屋根の商工奨励館の手前を右に折れ、群鴨池の前に出ると、左手に鮮やかなピンクの群生林が見えてきます。ここが北梅林です。
整然と植えられた梅林では、紅梅白梅が色鮮やかに、時にしとやかに咲き誇っていました。
画像画像














一時は枯れ木も目立ち、このまま荒廃してしまうのではないかと思われた北梅林でしたが、公園管理者と市民の懸命な努力の甲斐あって、今ではすっかり持ち直しました。
ですが、まだまだ整備の最中。中に入れないように縄囲いがしてありました。お楽しみの通り抜けは、もう少し先に取っておきましょう。
その代わり、通り抜けは南梅林の方で楽しめますから。
はい、そうです。北があれば南もある。
このまま道なりに真っ直ぐ行けば、JR駅に近い北門に出ますが、ここは突き当たった芙蓉池沿いに南下します。
商工奨励館の前庭を通り過ぎ、北湖を右に折れます。さすがお大名、末永い繁栄を願ってか、松が多く植えられています。その松林を抜けると、皐月亭という御茶屋の裏手に紅梅白梅咲き乱れる群生林。こちらが南梅林です。
この梅林は自由に立ち入る事が出来ますから、通り抜けは勿論の事、咲き誇る梅の花をすぐ目の前で眺める事も出来ます。
御茶屋で団子と甘酒なんかを買って、梅を見ながら一服。
風流でございますねぇ。
この日はちょうど近所の小学校から、たくさんの生徒さんが来ていました。
やっぱり女子は小さくてもレディーですね。白やピンク、時に鮮やか過ぎるくらい真っ赤に咲く花にウットリしてました。
一方の男子は花よりナントカ。追っかけっこに夢中で、時折先生から注意を受けていました。いいよ、いいよ。男の子はそれくらい元気でなくちゃ。
考えてみればうらやましい環境ですよね。毎日が遠足。

さて、この時期。
何も咲き乱れてるのは梅だけじゃありません。椿も花の盛りでした。
こちらも梅に負けじと真っ赤な花を咲かせておりました。
袂ではカルチャースクールの生徒さんでしょうか、数人の御夫人たちが椿の花を題材に、水彩画に興じておりました。
画像ここまで来たら園内一周。遊歩道沿いに、北湖から南湖へと巡りましょう。
南湖のほとりに建つ数奇屋造りの掬月亭(きくげつてい)は、讃岐高松藩歴代の藩主が「大茶屋」と呼び、愛して止まなかった建物です。東に南湖を、西に涵翠池越しに紫雲山を望むこの掬月亭では、別料金にて抹茶・煎茶をいただく事ができます。ここで都会の喧騒を一時忘れてみるのもいかがでしょう。
折も折、邸内の片隅には雛人形が飾られていました。雄雛・雌雛と三人官女。絢爛豪華とはいきませんが、質素な中にも華やかさがあり、そこだけがぱあっと春めいていました。
南湖のほとりを巡る遊歩道。一歩一歩と足を進める毎に景色が変わる庭園美。中でも特に有名なのは、飛来峰と名付けられた小高い丘から偃月橋越しに望む、この景色ではないでしょうか。

画像栗林公園のもう一つの顔・商工奨励館では、大人も楽しめる雛祭りをテーマに〝女のまつり〟という催し物が始まってました。県物産協会が主催する、郷土色豊かな全国各地の雛人形・雛飾りの展示即売会です。
一口に雛人形・雛飾りといっても多種多様。絢爛豪華を絵にしたような段飾りの雛人形もあれば、小指ほどの小さな小さなものも。よく見慣れた雛人形もあれば、木彫りや陶焼物といった一風珍しい材質の雛飾りもありました。
何と申しましょうか。梅の花とはまた違った華やかさがあり、これもまた春を感じさせるものでした。
まさに「春遠からじ」――そんな感じでしょうか。
「そうそう。こんな真っ赤で、先っちょを齧るとピリッと辛くて……て、それはトウガラシだろぉ!?」
春は春でも春弘父さんにはかないませんなぁ~。

はぁ~……どぉしてこぉ、マトモに締めくくれないのか……(笑)




梅~はァ~咲い~た~か~ 桜~は~まだかいな~♪

ハイ、まだまだでございました。

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