吉野家の新作豚丼を食べてみた

画像牛丼の吉野家のラインナップに新しく加わりました『焼味豚丼・十勝仕立て』。
今までのような、牛丼の延長上というか代用品的扱いの、肉を〝煮る〟豚丼ではなく、きっちりと〝焼く〟スタイルと甘じょっぱいタレが特色となっています。

〝十勝仕立て〟と名乗っているからには、十勝人として見過ごす訳にはいきません。まるで別物だった場合には「ふざけんなよ! 勝手に〝十勝〟を名乗るんじゃねぇ!!」と抗議の声を上げねばなりません。そうでなくては、わが故郷・帯広の名物である豚丼の、70有余年に及ぶ――もうすぐ誕生80周年を迎えようかという歴史に傷がつこうってもんです!
……まぁそれは大袈裟ですが(笑)、とりあえず食べてみない事には批評もヘッタクレもないだろう――という訳で、早速食べてみました。豚丼だけじゃ物足りない気分だったんで、けんちん汁も付けて。
で。
その感想ですが――
うん! 吉野家、合格ぅ~!!
エラそうですねぇ~。何様のつもりなんでしょ(爆)

十勝人と豚とのつながりは、遥か明治にまで遡ります。
明治18(1885)年、十勝開拓の先駆者・依田勉三が率いる開拓団『晩成社』が、ハム製造の目的で豚を飼育し始めたのが、十勝での養豚の始まりとされています。
何故、牛でなく豚だったのかというと、当時は牛の肥育方法が未熟だった事や、乳を搾ってバターやチーズなどの乳製品を作る為のいわば貴重な財産だった事、何より開拓の苦労を共にしたという人情から、食用には用いられませんでした。その点、豚は雑穀で手軽に育てられますし、元から食用として飼育を始めたので、牛のように感情移入する事はありませんでした。
そのせいですかね、十勝に牛食文化が入ってきたのは随分と後になってからの事。すき焼き一つ取っても、鍋に入れる肉は牛肉よりも豚肉が一般的でしたし、「牛を食うくらいなら豚や羊を食え」的な風潮が主流でした。
とは申せ。
昭和初期までは、豚肉料理といっても豚鍋かすき焼きがせいぜい。トンカツに代表される洋食なんて、庶民の手に届くようなシロモノでは到底ありませんでした。
昭和8(1933)年、帯広の豚丼の老舗『ぱんちょう』の創業者・阿部秀治氏が「庶民でも食べられる、十勝ならではのメニューを作ろう」と、当時需要が高まっていた豚肉に目を付け、うな丼をヒントにして〝豚丼〟を編み出しました。
醤油・砂糖・みりんで作ったタレを絡めながら、まるでウナギの蒲焼きのように焼いた豚肉を丼に盛られた御飯の上に載せ、さらに甘じょっぱいタレをたっぷりとかけて――それが十勝の豚丼。
まさに〝うな丼の豚肉版〟であります。
その味を変える事なく――多少のアレンジは加えても、ベースは阿部氏考案の味を変える事なく――長い間連綿と守り続けてきたのが十勝の、とりわけ帯広の豚丼の歴史なのです。
そんなところへ。
BSE問題で牛肉が手に入りづらくなったからといって、

     「牛肉がダメなら豚肉でいいじゃない。『豚丼』で売ってこうよ」
     「北海道の帯広じゃ、昔から豚丼があるみたいですよ」
     「じゃあ、ウチのは〝元祖〟にしよう。『元祖・豚丼』で売ってこうよ」

なんて勝手に名乗られたらどうです?
中には神経を逆撫でするように、

     「ウチのは『豚丼(ぶたどん)』ではなく『豚丼(とんどん)』です」

とシレッと言ってのける店まで出て来たらどうです?
しかも全国的には相手の方がメジャーですから、

     「○○屋の真似してんじゃねぇ!」
     「恥ずかしくねぇのか、アホ!」

などなど、文句やら苦情やらが殺到して。
そりゃあ、地元としてはいい気分じゃないですよね。
あんな肉を牛から豚にすげ替えただけの、「牛丼モドキ」と云うか「豚煮丼」と云うかを〝元祖〟だの〝本場〟だのと謳われたんじゃ、長年それで勝負してきた十勝の豚丼店としては、

     「ふざけるな! こんなのは豚丼じゃない! まったく似ても似つかない物だ!!」
     「こんなんで〝豚丼〟なんて名乗るんじねぇよ!!」

と憤慨の声を上げようってもんです。
まぁ、そのお蔭なのか何なのか、

     「よぉし! 本物の豚丼の味を全国に見せつけてやろうぜ!!」

と一致団結!
帯広は〝豚丼発祥の地〟として、今までにない盛り上がりを見せております。
……そうは言っても、わざわざ『十勝豚丼』と呼ばなくてはならない事に、忸怩たる思いがあるんですが。


で。
今回、吉野家から販売される事になった『焼味豚丼』ですが。
今まで販売されていた豚丼を、ラインナップから一切外し、十勝の豚丼に若干の手を加えたスタイルに変えてきました。だけじゃなく、わざわざ米沢則寿 帯広市長を表敬訪問し、「この味なら大丈夫」とお墨付きをもらうほど。
以前の「法廷闘争も辞さず」といった態度とは、180度ガラッと変わっちゃいましたね。
ワタクシの食べた感想ですが。

     「これこれ! これですよ! この味ですよ!」

まぁ、確かに十勝の豚丼とは多少の違いはあるにせよ(だからこその「十勝〝仕立て〟」なのでしょうが)、この甘じょっぱいタレの味、これこそが十勝の豚丼の味ですよ。
某批評サイトでは
「タレが甘過ぎる。タレの量も多過ぎる。もっと甘さを抑えて、量も少なめにすれば、多少は売れるかもしれない」
なんて書かれてましたが。
ふん、ばかたれめ!(「タレだけに」とか言うなよ!)
豚丼の何たるかも知らずに、いっぱしの食通を気取りやがって。
豚丼のタレは甘いもんなの! このタレを御飯にまぶしながら食べるもんなの!
何ならタレのみで食ってもいいくらい(笑)
だいたいにおいて、〝多少は〟てのは何だよ!? オマエは海原雄山か!?
そんなに文句言うんなら、オマエも醤油とザラメまみれにしてやろうか!(爆)
こういうヤツに限って、帯広で豚丼食べたら

     「こんなウマい丼、今まで食べた事がない!」

とか言っちゃうんだぜ(笑)


ただまぁ、合格ではあっても100点をあげるかと言ったら、それはそれで別問題なんですが。

     ・肉が豚バラ肉である
          いや、やっぱりロースか、百歩譲ってモモ肉でしょう。
          この丼とこのタレにはですね、バラ肉のように脂身が多い肉は合わないのですよ。
          元々、十勝じゃ豚の脂身を食べる食文化はないですからね。

     ・コールスローはやっぱり邪魔
          コールスロー自体が悪い訳じゃないんですよ。ちょっと汁気が多いのが難点なんですね。
          で、その汁気が御飯に沁みちゃうのが「残念!」なんですねぇ。
          同じ〝酸っぱい箸休め〟が欲しいんだったら、甘酢しょうがの方がよっぽど合いますね。
          人によっては「食べ終わる頃にはアリかな?と思うようになった」という意見も中にはありましたが、
         ワタクシには最後まで〝邪魔モノ〟でしたね。
          一緒に載せないで、別々に出されたら、それはそれで「アリ」と思うかもしれませんが。


――とまぁ、そういった感じで。
新メニュー『焼味豚丼・十勝仕立て』、諸手を挙げて万々歳という訳ではありませんが、ワタクシ的には

      「ん~……ま、い~んじゃな~い?」

毎日でも食べたいとは思わないけど、また食べてもいいかな?という感触でしたね。
「牛丼屋なのに豚肉を焼く匂いが店内に漂うのが許せない!」という意見も一部にはあるようですが……しゃあないやん。焼いてんだもん。そりゃ匂いだって充満するわさ。

つーか、偉そうに御託並べてるアンタだって(ワタクシ含めてですが)、そんなに舌が肥えてる訳じゃないよ、ってね。

ソラチ 豚丼のタレ 1本 220g(4~5人用) 【北海道特選】
北海道味紀行楽天市場店
1本 220g(4~5人用) オオヤミート特選の各種たれは黄金豚(三元豚)との相性は最高です。肉の風


楽天市場 by ソラチ 豚丼のタレ 1本 220g(4~5人用) 【北海道特選】 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


北海道十勝名物、豚丼の味をご家庭で!豚ロース肉(生タイプ)3パック+豚蒲焼1パックセット【RCPdec18】
北海道の味を厳選【北乃食堂館】
内容量豚丼用ロース(生)1パック3枚入(120g)×3食+豚蒲焼1パックセット賞味期限商品枠外に記載


楽天市場 by 北海道十勝名物、豚丼の味をご家庭で!豚ロース肉(生タイプ)3パック+豚蒲焼1パックセット【RCPdec18】 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック