熱戦 混戦 参入戦!

明日のJリーグ入りを目指す……チームもあるJFL。今シーズンの最終戦は来週11日ですが、今日の試合で上位の最終順位がほぼ確定しました。
と同時に、来季J2入りするチームも、ほぼ決定。

今シーズン、JFL王者に輝いたのは、SAGAWA SHIGA FC。
今季JFL入りを果たしたカマタマーレ讃岐を2対1で破り、2位のAC長野パルセイロが次節勝ったとしても順位に変動がない事から、2年ぶり3回目の優勝が決まりました。
画像SAGAWA SHIGA FCは、かつて同じJFLの庭で競い合っていた『佐川急便東京SC』と『佐川急便大阪SC』が、2007年シーズンに合併。ホームグラウンドも滋賀県守山市に移して誕生したチーム。当時、リーグ2位のチームと3位のチーム、強豪と強豪が合併したとあって、大変注目されたチームです。
その期待と好奇の目を裏切る事なく、統合チームとして迎えた年に見事初優勝。以来、2009年シーズン、そして今シーズンと3度の優勝を飾り、今やJFLの顔として活躍しています。
初優勝を飾った翌年の2008年シーズンからは、より地域との融合を目指した活動を行なうため、チーム名を『佐川急便SC』から『SAGAWA SHIGA FC』と改名。あくまでアマチュアとして戦う事を選び、Jリーグへの準加盟申請はしてません。
したがって、将来のJリーグ入りを目指すチームにとっては、立ちはだかる大きな壁となっています。
確かに、年間4位以内に入ればJ2参入条件はクリア出来るんですが、SAGAWA SHIGA FCを倒さない限り「リーグ優勝をしてJ2参入」という〝完全昇格〟は果たせない事になってしまうのです。
まさに〝目の上のタンコブ〟として、これからもJFLのピッチに君臨し続けるのです――〝ものもらい〟程度なら何とかなるんですけどね(笑)

現在2位のAC長野パルセイロはFC琉球と対戦し、3対1で勝利。
SAGAWA SHIGA FCの試合結果如何では、次節での逆転優勝という目も残されていましたが、その望みも絶たれてしまいました。
しかし、次節で松本が勝っても及ばない事から、今季2位が確定しました。
長野も将来的にはJ参入を目指してますが、まだ準加盟申請をしていません。したがって、来シーズンもJFLのピッチで戦う事になります。


J準加盟チームが来シーズン参入の為には、4位以内が必須。という事は、残されたイスは2つ。
準加盟申請を行なっているJFLチームは、松本山雅FC、町田ゼルビア、V・ファーレン長崎、カマタマーレ讃岐の4チーム。
そのうち今年予備審査を受けたのは長崎を除いた3チーム。
さらには讃岐の現時点での成績が11位と、たとえ最終戦に勝利しても4位以内には遠く届かない。
となると、J参入争いは松本と町田の2チームに絞られ……ないのが今シーズンのJFL。3位の松本、4位の町田、5位の長崎までが勝ち点1差内に並ぶダンゴレース。J1やJ2に負けず劣らずの大混戦です。

同じ準加盟チームの意地に賭けても、4位浮上で町田のJ参入を阻止したい長崎。今日の栃木ウーヴァ戦には是が非でも勝っておきたいところ。ところが、栃木の堅い守りに1点も奪えず、逆に4点を献上して敗戦。
一方の町田は、アルテ高崎と対戦。
前半は双方とも決め手を欠いてスコアレス。後半はやや高崎優位で進みますが無得点。このまま終了かと思われた後半43分、コーナーキックからのシュートがゴールポストに弾かれるも、それをMF坂井が押し込んでゴール! それが貴重な決勝点となり、ゼルビアが競り勝ちました。
11日の最終戦・対讃岐戦に引き分け以上で、長崎の最終成績にかかわらずリーグ4位が確定。悲願のJ2参入が決定します。
過去、予備審査に通りながらも成績が基準に届かなかったり、予備審査が基準変更により門前払いにされたり、と不運に見舞われ続けたゼルビアでしたが、ようやく――本当にようやくの思いで、念願のJ2参入に手が届こうとしています。
もしゼルビアのJ参入が決まれば、東京にはJのクラブが、FC東京、東京ヴェルディ、そしてゼルビアの3チームが存在する事になります。
今シーズンまでは、FC東京とヴェルディが〝東京ダービー〟を繰り広げてきましたが、来シーズンはヴェルディとゼルビアが新しい〝東京ダービー〟を繰り広げる事になりそうです。

画像そして、先にJ2参入への扉を開いたのが現在3位の松本山雅FCです。
長崎が栃木に敗れた事で、勝てば4位以内が確定する松本はホンダロックと対戦。
前半は松本優位で進みますが、互いに決め手を欠いてスコアレス。後半7分にFW船山が、同じく後半24分にDF飯田がゴールを決め、2対0で勝利。
この結果、松本山雅FCの今季4位以内が確定。JFL参入2年目でのJ2参入となりました!
惜しむらくは、そこに松田選手の姿がない事。
もし松田選手が生きていたら、きっと誰よりも喜んだ事でしょう。
そんな松田選手の遺志を継いだ松本イレブン、来シーズンはJ2の舞台で大暴れしてくれる事でしょう。


さて。
松本と町田のJ参入が確実視される――正式決定は、12日のJリーグ臨時理事会での承認を待ってからになりますが――JFLに、来シーズン参入するチームですが。
同じく今日開催された全国地域サッカーリーグ決勝大会の結果、優勝はY.S.C.C.(横浜スポーツ&カルチャークラブ、関東1部リーグ)、2位はshizuoka.藤枝MYCC(東海リーグ)、3位にHOYO AC ERAN大分(九州リーグ)、4位がSC相模原(関東2部リーグ)となりました。
この結果により、YSCCと藤枝がJFLに自動昇格。大分は、松本と町田のJ参入承認を待って、JFL最下位チームとの入れ替え戦に臨む事になります――今季のJFL開催規定によれば。
こういう勿体ぶった言い回しをするって事は、この規定通りには行かないって事です。
現在最下位(勝ち点16)のソニー仙台は、東日本大震災の影響でシーズン後期からの参加。他の17チームに比べて試合数が大幅に少ないです。そこでJFLでは「繰り下げ開催となる前期6試合を〝災害復興支援試合〟として開催し、その勝敗はリーグ成績には算入しないが、入れ替え戦出場チームの決定には加味する」という特例措置を、仙台に対して適応する事を決定しました。
つまり「開催を先送りにした前期の6試合は、勝とうが負けようがリーグ順位には関係ないよ。でも、地域リーグとの入れ替え戦に臨むクラブは、この勝敗も入れて選ぶよ」という訳です。
で。
災害復興支援試合6試合のうち、現在5試合を消化。ソニー仙台の戦績は1勝4引き分け。
現在17位(勝ち点18)のジェフリザーブズとの勝ち点差は2。
災害復興支援試合での勝ち点7を加えると、順位が逆転してしまいます。しかも、ソニー仙台が残る1試合に敗れ、ジェフリザーブズが勝ったとしても、順位に変動はありません。
という訳で、今季最下位のソニー仙台は、JFL残留が決定。「JFL最下位のクラブが残留し、同17位のクラブが入れ替え戦に回る」といった〝逆転現象〟が起こってしまったのです。
で。で。
そのジェフリザーブズは、今季限りでのJFL撤退を表明。
JFLとしては、町田、松本、ジェフリザーブの3枠分が空いてしまいます。
という事で、順当に昇格となるYSCCと藤枝に加えて、地域リーグ決勝3位のHOYO大分も、JFLへの自動昇格が決定したのです。
……フクザツを通り越してフクザツカイキ過ぎて、何だかよぉわかりまへん(笑)

……ここでふと思い至ったのは、ジェフリザーブズが撤退するんなら、JFL最下位のクラブは、成績の如何にかかわらず自動的に残留って事ですよね?
なぁんだ。ソニー仙台、そんなに頑張る必要なかったんだ(笑)
まぁ、それだけの為に戦ってた訳じゃないんですけどね。サッカーが出来るっていう喜びを噛みしめつつ、東北の皆さんに勇気と元気を与え続ける為に戦ってたんですからね。
それに、ジェフリザーブズが撤退を表明したのって、9月の事ですしね。

さて、特例としてJ準加盟クラブとして承認されている相模原でしたが、結果は決勝大会最下位。夢のJFL昇格はなりませんでした。
まぁ、例えジェフリザーブズ以外にJFLを脱退するクラブが現れたとしても、決勝大会で全敗したクラブが、そのまま自動昇格したとあっては、サッカー界はおろかサッカーの神様だって許さないでしょうけど。
相模原は、2010年シーズン、2011年シーズンと〝飛び級制度によるJFL昇格〟という優遇措置が適用されていましたが、結局はその恩恵に与れず。さらにはこの飛び級制度も今シーズンで廃止されるとあって、来シーズン以降は自力で全国リーグ決勝に進出し、優勝または準優勝しなくてはJFLに昇格出来なくなります。
ますますJFL昇格が遠いものになってしまいました。



さぁ、来シーズン、JFL18チームの中から優勝を果たすのは、どのチームか?
念願のJ2参入を果たすチームはあるのか? それはどのチームか?
実に楽しみです!!
――て、今シーズンもまだ終わってないのに、気が早いですか?

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