せんせい、サビオある?

ほんの少し親しくさせていただいてる漫画家・谷村まりか先生の最新刊が、25日に発売になりました。
タイトルは
『13歳の保健体育』
……違った 違った
『ほけんのせんせい』です。
(中学生で保健体育の授業があるってアタリマエぢゃんねぇ)

画像


こちらは現在、『月刊コミックGUM』(ワニブックス刊)で連載中の作品。現在7話まで話が進んでますが、今回出た第1巻には、その6話までが掲載されています。
(つまり、現在発売中の『GUM』7月号を買えば、単行本の続きが読めちゃう訳です)
自分の母校である中学校に赴任してきた新米養護教員・佐倉木和紗。
勝ち気だけれどエッチな事にはちょっと抵抗がある神崎あさひ、どんな事にも興味津々な典型的イマドキ中学生の袖浦七海、無口だけど何となく守ってあげたくなる〝にゃんこ系少女〟の花香谷奏という3人の保健室常連組の女生徒や同僚の椎名先生とともに、思春期を迎えてココロとカラダにちょっと興味と悩みを抱えた生徒(主に女のコ)の〝お悩み〟解決のため、今日も東奔西走――てな話なんですけど。
んで、1巻で取り上げられている〝お悩み〟は

     ・養護教諭について(保健室の先生って何者?)
     ・女性器について(とってもデリケートだからやさしく、ね)
     ・性毛について(生えてる? 生えてない? どうして生えてるの?)
     ・自慰行為について(女の子だってシちゃうけど、イケナイことじゃないんです)
     ・乳房について(小さいのも悩みだけど、大きいのも悩みなんです) 
     ・からだの変化と男女関係について(男女は大事なパートナー)

ちょっとドキマギしてしまうような、「エッ!? いいの?」的なネタのオンパレードなのですが、そこはそれ〝爽やか系性教育&学園ストーリー〟がキャッチフレーズですから。
このキャッチフレーズが示すとおり、えっちぃけどエロくない――この線引きがムツカしいのですよ。このビミョ~なバランスをきっちり保ってるあたり、さすがはまりか先生です。
ワニブックスさんは青年向け雑誌やコミックスを多数出版してますし、『コミックGUM』もどちらかというと青年誌寄りで、「多少のお色気はOK」な雑誌。まりか先生自身も、以前は青年誌向けの作品を中心に描かれてましたから、その辺の匙加減は手慣れたものかと。
だからって、この絵柄でえっちぃのはヒキョーだと常々思ってるんですがね。

性を扱うとなると、「おしべとめしべが……」といった当たり障りのないモノか、性行為だけをクローズアップしたモノか、の両極端になりがちなのですが、性教育ってそれだけじゃないでしょ?
(……いや、まぁ、どうしてもソッチ方面も取り上げざるを得ないのは確かなんですが……)
だってねぇ。
親や先生に訊いたところで「アンタにはまだ早い!」とか「そんなマセた事考えてる暇があったら勉強しなさい!」って怒鳴られるか、言葉を濁して逃げられるのが関の山じゃないですか。
世のお父さんお母さん方、年頃の息子さん娘さんから、イザそういう話題を訊かれたら、怒らず誤魔化さず真正面から真剣に答えられます?
100人いたら100人が「ムリ!」と即答するか、下を俯いてしまうのがオチだと思うんですが、どうでしょう?
そういったデリケートな問題であっても、センセーショナルに扱うでもなく、茶化すでもなく、真面目にわかりやすく描いてくれてるんですよ。この作品は。
もっとも、あまりイヤらしさを感じさせないのは、絵柄が〝ほんわかカワイイ系〟てのも一因なんですけどね。劇画調で描かれると引いてしまうし、かといって、あんまりギャグマンガっぽく描かれても「何だかなぁ~」となってしまいますしね。
もぉね、贔屓目を抜きにしても、保健室の先生に「小難しい医学書置いとくくらいなら、この本一冊置いときなさいよ」的にプッシュしちゃうんですが。
ついでにP○Aママさん、教○委員会のお偉いさん(何なら某都知事の方も)、あ~だこ~だと目くじら立てるヒマがあんなら、いっぺん読んでみなさいよ、と。
「えっちなのはいけないと思います」(by 「まほろまてぃっく」)
の一言で片付けるんじゃなくて。
お子さんを純粋無菌培養で育てるつもりですか?とね。
讃岐屋的には「これくらい問題ねぇんじゃねぇの?」と思うんですけど。
いっそのこと親子でド~ゾ、みたいな(笑)


まぁ、メインキャラが女の子ばっかりという事で、どうしても女の子ならではの悩みになってしまうのですが。
男の子ってわりとアッケラカンとしてますからね。性的な悩みも、「よぉよぉ、お前どうよ?」とかって仲間内で解決しちゃったり、週刊誌や○○な本などから情報を仕入れちゃう事の方が多いです――ま、たいていはデマか都市伝説かって情報が多いですけど。
(「シた後にコーラで洗うと妊娠しない」なんかはその典型。……んな訳ねぇダロ!)
その点、女の子の場合は友達にも、ましてや親になんか相談できず、一人で悶々と悩んじゃう口でしょう。
そういう意味からすれば、このマンガは、女の子は誰にも聞けない悩みを解決してくれる糸口になるでしょうし、男の子は「へ~え、(女の子って)そうなんだぁ~」と教えてくれる一冊になるでしょう。
事実、ワタクシが読んでて「へ~、知らんかったぁ~……」と、今さらながらに勉強になる事ばかりですから。
(おっぱいが靱帯で支えられていて、切れたら元に戻らないなんて初めて知りました)


同じ養護教員――保健室の先生を扱ったマンガとしては、『乙女のホゾシタ』(マドカマチコ作、集英社刊)てのがありますが、内容的にもあそこまでドギツくないといいますか……
ま、アチラは高校生なのに対し、コチラは中学生。
思春期の入口に立っているか、どっぷり真っ只中なのか。
合ってる間違ってるはともかく、ある程度の知識があるのか、知識はこれからなのか。
それだけの差があれば、自ずと抱えてる悩みの質も違ってきますわな。
となれば、その描き方も変わってくるのは当然の事です。







――とまぁ、そういうネタを扱っている以上、どうしてもソッチ方面の注目を集めがちなんですが、単純に青春学園モノとしても十分に面白いですから。
うれしはずかしアハハウフフな学園生活の一コマ。
自分の中学生時代に、こんな保健の先生や同級生がいたらなぁ~……と思わざるを得ない作品。

是非ご一読くだされぃ。

それにしても。
表紙絵のあさひちゃんですが。
内ももの絆創膏……はがしたい(笑)
(ヘンタイか、オマエは)

ほけんのせんせい 1巻 (ガムコミックスプラス)
ワニブックス
谷村 まりか

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ほけんのせんせい 1巻 (ガムコミックスプラス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ちなみに。
北海道では救急絆創膏の事を『サビオ』と呼ぶ――と言われてますが……そんなふうに呼んだ事は、ただの一度もないですねぇ。『カットバン』とは呼びますけど。
これって、『水曜どうでしょう』の企画〝シェフ大泉夏野菜スペシャル〟で、畑開墾中に手のマメを潰した大泉さんが、スタイリストの小松さんに
「小松ぅ~、サビオあるかい?」
と言った事で、「あぁ! 北海道じゃ救急絆創膏の事をサビオって言うんだぁ!」と全国に知らしめたのが一因。
でなきゃ、こんなに市民権を得られない話ですもん。『秘密のケンミンSHOW』でもスルーされるレベル。
おそるべし、水曜どうでしょう。

ついでに言うなら、『サビオ』も『カットバン』も商品名であって、方言ではありません。
その『サビオ』も、発売元がニチバンからライオンに移り、今では製造中止になってるんですってね。
名称だけが独り歩きしてます。


どーでもいい話でしたね。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック