カード1枚で旅に出る

首都圏や京阪神で暮らす人(特にサラリーマン)の財布の中に、たいてい1枚は入っているであろうICカード乗車券。チャージさえしてあれば、キップを買わずして電車やバスに乗れますし、電子マネーとしてお買い物もできる便利なシロモノです。
ただ、いくら相互利用ができるようになったとはいえ、利用できるエリアが限定されていたりと、多少不便な面もありました。
(JR東日本が発行している『Suica』は、JR西日本『ICOCA』のエリアは乗れても、関西の主要私鉄各社が運営する『PiTaPa』のエリアには乗れない。など)
サービスを提供する各社および協議会は、ユーザーの利便性向上を図るために話し合われれてきた、全国規模での相互利用が、2013年春からの利用開始に合意したと発表しました。
今や全国で約6500万枚が発行されているICカード乗車券ですが、ユーザーはこれらのカードのうちの1枚で、北海道から九州までの主要な鉄道・バスの運賃を払えるようになり、より利便性が高まる事になります。
つまり、ユーザーが普段使っているICカード乗車券を、出張先や旅行で訪れた場所でも使えるようになるという訳です。
これで財布の中に『Suica』も『PiTaPa』も入れて、パンパンになって全国を旅する事もなくなるんですね。


今回、この相互利用に参画するのは次の各社が発行するICカード乗車券10種類。

     ・JR東日本の『Suica』
     ・JR西日本の『ICOCA』
     ・JR東海の『TOICA』
     ・JR北海道の『Kitaca』
     ・JR九州の『SUGOCA』
     ・首都圏の私鉄・バス会社が発行する『PASMO』
     ・関西エリアの私鉄・バス会社が発行する『PiTaPa』
     ・名古屋市交通局や東海エリアの私鉄・バス会社が発行する『manaca』
     ・福岡市交通局の『はやかけん』
     ・西日本鉄道の『nimoca』

ちなみに、おサイフケータイで利用できる『モバイルSuica』については、『Suica』と同等となり、相互利用の対象に含まれます。
で。
これらが現在どのような相互利用の関係にあるか、をまとめたのが以下の図式です。
画像
去年12月の時点での図なので、『manaca』が「来年開始予定」になってますが、今年2月から利用が始まってる事を付け加えておきます。
それにしても……技術的先駆者の特権とはいえ、『Suica』の一人勝ちのように見えるのは気のせいでしょうか?
相互利用が全国展開される事で、今までは最寄りの事業者という事で選んでいたカード乗車券を、これからはデザインで選ばれる時代になって行くんですかね。
旅行先や出張先で気に入ったカード乗車券を購入して、今まで使っていたカード乗車券から切り替える人も出てくるんでしょうか。
好きなアニメキャラをパソコンでシールに加工して、既製のICカードに貼り付ける、いわゆる『痛カ』を自作する人もいるようですから、デザイン優先でカード乗車券が選ばれるようになったら、今後は事業者側でキャラクターカードを製作するところも出てくるかもしれませんね。

さぁ!
ここで「JR四国がない!」と気付かれた方、スルドイ!――つーか、気付かない方がオカシイですね。
そうです。実は四国、ことICカード乗車券に関しては非常に立ち遅れています。
JR四国は、費用対効果の面でICカード乗車券の導入に関しては非常に消極的。昨年6月、社長に就任した泉氏が「4~5年先には導入しなければならないだろう」と言っていたものの、そのプロジェクトチームすら立ち上がっておりません。
……まぁ、ようやっと自動改札機を導入したくらいですからね。
香川の琴平電鉄(ことでん)が『Iruca』、愛媛の伊予鉄道(いよてつ)が『ICい~カード』、高知の土佐電気鉄道が高知県交通と共同で『ですか』を、それぞれ発行してますが、それぞれが独立した状況です。
2014年に相互利用サービスを開始する予定でしたが、この計画も頓挫したままです。
ん~……このまま行くと、四国の孤島化は当分避けられないようですね。


振り返って空の便。
JALやANAのマイレージカードの中には、クレジット機能の他に『Suica』機能が付加されているものもあるようです。
クレジット機能で航空券を買って現地入り。現地では『Suica』機能を使って鉄道・バスに乗る――という、キャッシュレスな出張・旅行が、いずれは主流になって行くんですかね。


さて、『モバイルSuica』では、スマートフォン向けサービスが2011年度上期、夏頃の提供予定と案内されていますが、JR東日本では「検討を進めているが、現時点で、新たに公表できる内容はない」としています。
こちらはチョット立ち遅れているようですね。



個人的には、山陽本線・相生-和気間もしくは赤穂線・播州赤穂-長船間で早く『ICOCA』整備して欲しいんですけどね。
そうすると、近畿圏エリアと岡山・広島エリアが結ばれて、京都・大阪から広島まで(厳密には近江塩津から南岩国まで)カード乗車券1枚で行けるようになるんですけどね。
『PiTaPa』エリアまで含めると近鉄利用で名古屋まで、そこから『TOICA』エリア、『Suica』エリアと乗り継げば、なんと日光まで行けちゃうんですけど。

(現実問題として。現時点では『Suica』で『PiTaPa』エリアは乗れないので、『ICOCA』ユーザーにしか出来ない旅なのですが。
また、「エリアをまたいで乗り継いではいけない」という規則があるので、その都度途中下車しなくてはならないんですけど。
最大のネックは、熱海-函南間が『Suica』と『TOICA』のどちらのエリアにも入ってないんで、その間だけはカード乗車券は使えない事になりますが。
たった1駅間なのにねぇ~……)

相生-和気間でほんの5駅。播州赤穂-長船間でもたった10駅。
何とかなりませんかね、JR西日本さん。



つーか、誰かこのムボーとも思える〝机上の空論〟を実証してくれる猛者はいないか!?
できれば大勢、それこそモサモサッと(笑)現われてはくれまいか。
――て、何を募集しようってんでしょ?

この記事へのコメント

讃岐屋
2011年05月28日 01:52
あら、地雷踏みましたね?(笑)
せっかくですのでレポート提出お願いします(爆)

いやぁ~、そんなつもりなかったのになぁ~(←大ウソつき)

この記事へのトラックバック

  • 続々と決まる、お出かけ予定

    Excerpt: 7月のお出かけ予定が決まりました。 今回も大人しく、コロンボに行って帰ってくるだけ、2泊3日の強行軍です。 3日のうち、移動で2日つぶすことは…よくあることです(爆) Weblog: りーまんとらべらーの日常と非日常 racked: 2011-05-30 23:20