苺大福とエビチリを肴に 腹を割って話そう

画像ぜっっっってぇ~に腹こわす!(爆)
日本最強のローカル番組、バラエティの大御所『水曜どうでしょう』も、DVD化が始まって早や7年。ついに13枚目に突入いたしました。
今回のラインナップは、97年暮れから98年初頭にOAされた3本。企画としては小粒ながらも、いずれ劣らぬ名作揃い。

      ・日本全国絵ハガキの旅
      ・シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー
      ・東北2泊3日 生き地獄ツアー


ミスターが突然言い出した「『水曜どうでしょう』は旅番組なんです」宣言。
確かにこれまでの『どうでしょう』さん、画面に映るのは車内の画か、大泉さんとディレクターの口ゲンカばかり。綺麗な景色なんかこれっぽっちも出てこない。
これではいけない。やはり視聴者の皆さんにも、日本中の美しい景色を堪能してもらいたい。
美しい景色はどこにある? その代表格こそが絵ハガキ。ならば絵ハガキと同じ場所、同じアングルを探し出せば、そこには自ずと美しい景色が広がっているはずだ。そして、そこにミスター・大泉さんの2人が写り込めば、それは最高の一枚になるはずだ。
それが『日本全国絵ハガキの旅』
という事で。
「厳選された絵ハガキの中から1枚引いて、そこを探しに行きましょう」
「変わってねぇじゃんよぉ、〝212〟と!」
確かに引くのがカントリーサインカードから絵ハガキに変わっただけで、やってる事は同じです。
それでも引いた絵ハガキが、美しい富士山、情緒溢れる京都、などなど誰が見ても「美しい風景だ」と思える景色が写っていればいいのですが……引くのはハズレばかり(笑)
例えるなら「薬味」あるいは「幕の内弁当の醤油差し」(爆)
メインの鮭や肉団子(本当に美しい風景)を尻目に、大泉さんが引くのは「なんでこんなの引くの?」とボヤきたくなるような、まさに〝醤油差しの醤油ガブ飲み〟状態。
ミスターに至っては、徳島にある四国八十八箇所第一番札所・霊山寺境内に、愛媛の内子と、『どうでしょう』ではおなじみの四国ばかりです。
二人とも、ある意味バラエティの神に愛されまくってます(笑)
挙句、「四国って呼ぶね」とか「四国が地獄」とか「死の国と書いて〝死国〟」とか言ってるし。
罰当たりめ(爆)

ところでこの企画。
ある意味『どうでしょう』の将来を予言しているのですよ。
霊山寺でお遍路装束に身を包んだお二方。そして、金沢から四国へ逆戻りする事になったどうでしょう班は、札所巡りをする事を決め、大泉さんをして「今後『どうでしょう』のライフワークになる」と言わしめ――実際、この後の企画『試験に出るどうでしょう』の罰ゲームとして四国八十八箇所を巡る事に。(罰ゲームで回るって行動自体が罰当たりなんですけどね)
四国へ向かう車中で、大泉さんが〝逆打ち〟という巡礼方法を説明し――『四国八十八箇所3』で、実際に〝逆打ち〟で回る事に。
〝逆打ち〟の説明を受けたミスターが「じゃあ僕らは三回転くらいしちゃおう」と軽口を叩き――実際、大泉さんは3回も八十八箇所巡りをする事に。
そして、長い年月を経て、2002年に『日本全国絵ハガキの旅2』として復活するのですが、その時もミスターは
「『水曜どうでしょう』は旅番組なんです」
と宣言し、それに対して大泉さんが
「ウチのオフクロが前々から言ってましたよ。『アンタたちがやってる事の、どこが旅なの?』って」
とボヤきます。
まるっきり今回の焼き回しです。
いずれ『絵ハガキ2』もDVD化されるでしょうから、その時は見比べて下さい。このやり取り、まるっきり同じですから。

予言は『どうでしょう』内だけに収まらず。
ミスターが何気なく言った「死の国と書いて〝死国〟」――この翌年、四国八十八箇所巡りをベースにしたホラー映画『死国』(原作・坂東眞砂子、配給・東宝映画)が公開される事に。
……何だ!? どうでしょう班は、いつから予言士になったんだ?(笑)


HTBの番組編成&放送スケジュールの都合で、『絵ハガキの旅』最終夜が、誰も見ないようなド深夜になるという事が判明し、「だったら最終夜は次に回して、今回は大泉に料理でも作らせてお茶を濁そう」と企画したのが、『車内でクリスマスパーティー』
元々は『アラスカ』企画の時に、大泉さんが料理を担当した〝ビストロ大泉〟改め〝ピストル大泉〟(必ず誰かがヤラレる)を、藤村デイレクターがエラく気に入ってしまって、「大泉に料理やらしときゃ、絶対面白い事になる」と強行したのが今回の企画。
折も折、放送される日がクリスマスイブになる事から、どうせならクリスマスパーティーにしてしまおうと、土井プロデューサー、天才(?)スタイリストの小松さんを巻き込んでのドンチャン騒ぎ。それを深夜とはいえ会社の駐車場でやって、あまつさえOAに乗っけようという――いやはや、大らかな時代でした。この頃の放送局を取り巻く状況というのは。
つーか、HTBだけだろ。そんなのは(笑)
収録の日はonちゃん安田さんの誕生日という事もあって、安田さんも巻き込んでのバカ騒ぎ。
そのまま夜明けまで飲み明かし、へべれけ酔っ払い状態のまま、当時の早朝ワイドショー『早起きクマさん』に乱入してしまうという、今やったら確実に始末書もの(いや、当時もか?)の所業。
それがウケたのか何なのか、視聴率こそ低かったものの、人気の企画。単発企画でありながら、『どうでしょう祭』で選ばれた『どうでミー賞』で堂々の4位に輝いた事からも、その人気の度合いはおわかりいただけるでしょう。

これで味をしめたのか、〝大泉さんに料理をさせれば面白い〟という趣旨は、後の『シェフ大泉 夏野菜スペシャル』へと続いて行くのです。

ちなみに。
この時に作ったエビチリ(火力が弱過ぎて、生煮えの〝エビ煮込み〟にしかならなかったですけど)に中って、腹痛を起こした安田さん、これ以降エビが食べられなくなったそうです。
大泉さん、どんな猛毒を盛ったんでしょう?(笑)
入れたのは大量の塩と豆板醤だけのハズですが(爆)


東北地方を北上しながら、桜前線の最先端を見に行く企画『桜前線捕獲大作戦』。それと同じコースをたどりつつ、ファンとの交流を図って行こうと企画された視聴者参加ツアー『東北生き地獄ツアー』。
ミスター・大泉さんがそのまま参加したのでは「パニックは必至。パニックだけは避けなければならない」(大泉さん談)と、変装をしてツアーに参加する事に。ただ、その変装がいかにもバレバレというかチャランポランというか、スタイリスト小松だけが為せる業というか(笑)、とにかく「コレ、バレない方がおかしいだろう」という恰好ばかりさせられます。
例えば。
スタート地点が仙台という事で、伊達政宗と松島の〝松〟……て、学芸会じゃないんだから。
〝空飛ぶだんご〟で有名な岩手・厳美渓で、団子屋のオバチャンに扮装するも、声を出してしまってバレバレ。
前沢ガーデンで牛に変装するも、何故かホルスタイン。
〝鬼の館〟にちなんで鬼に扮装するも、遠すぎて誰も見向きもせず、気付かれないまま通り過ぎられるだけ。
ホテルの朝食会場で花瓶に扮装するも、あまりに不自然でバレバレ。
バレたら大変だけど、バレなきゃ面白くない――この二律背反の中で悪戦苦闘するミスター・大泉さん……が見ものではなく。
本当の見どころは、深夜の大泉さん強襲。
ツアー客に早朝ドッキリを仕掛ける為、早々に就寝した大泉さんの部屋へ藤村Dが侵入。寝ている大泉さんを叩き起こし、
腹を割って話そう
と居座ってしまう。
大泉さんと藤村Dの口ゲンカが、やがて嬉野D・ミスター・土井Pを巻き込んで、そのまま深夜の大バトルに。
その中で、今後の『どうでしょう』を決定付ける名ゼリフ
「僕は一生どうでしょうします」
が誕生。
その時は口から出まかせに言った一言が、まさか本当になろうとは、言った大泉さん本人も思わなかったでしょうね。現に番組休止を決めた重大発表の席(『原付ベトナム縦断』)で、「あの時はそう言いましたが、それはそれでキツい」と吐露してますからね。


ともあれ、名(迷?)作というか名ゼリフ揃いの大人気企画3本、まとめてお送りしました第13弾。どうでしょうマニアの方も、初どうでしょうの方も、じっくり堪能していただきたいですね。

第14弾は、いよいよ『クイズ試験に出るどうでしょう』『四国八十八か所完全制覇』の2本立てで登場ですが……年内に出るのかなぁ~?

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