境港は妖怪だけじゃないのじゃ。

『水木しげるロード』から境水道まで出ます。居並ぶ漁船を眺めながら、境水道大橋の袂近くまで歩きます。幕末の頃、隠岐近海にも出没していた黒船に対抗する為に築かれた境台場の遺跡を今に残す台場公園の向かい側に、日本一の剥製水族館である『海とくらしの史料館』が建っています。
館内一番の見物は、全長2.8mもある巨大マンボウの剥製です。
画像画像













ウッ! マンボゥ~ッ!!

……ヤルと思ったでしょ? ヤらいでか。
ヤル時にはヤル讃岐屋です。ヤらない時もヤルし、度を越して〝ヤらかす〟事もありますが(笑)
まぁいいや。
古い酒蔵を改造した、ここ『海とくらしの史料館』には、この巨大マンボウのチョボリンくん(そういう愛称なのよ)の他に、国内・海外・沿岸・遠洋を問わず、計700種類4千点の魚類やエビ・カニなどの甲殻類の剥製、貝類の標本などが展示されています。さながら〝水のない水族館〟です。
画像画像













圧巻でござんしょ? このホオジロザメは。剥製でもこの迫力ですもの。お隣で泳ぐ(?)マンボウのノホホンさ加減とはまるっきり違いますもの。
で。こういう場所ですから、やっぱり来てましたねぇ。さかなクンが。
画像
これだけの展示を見て、やっぱりギョギョ――ッ!と驚いたんでしょうかねぇ?
さかなさかなさかな~♪
もちろん〝海とくらし〟ですから、地元・境港と海との関わり、昔からの様々な漁法――特に〝はえ縄漁〟や境港名物〝カニかご漁〟など――も紹介されています。
圧巻なのは、本物の漁船「みなと丸」が展示されている事。ただ展示するだけじゃなく、甲板にも上がれるんです。
画像
さすがに機械類や舵輪は外してありましたが、操舵席から船底を覗くと大きなディーゼルエンジンが。
この船でどこまで出かけて漁をしてたんですかねぇ? あまり大きくない船なんで、近海の漁場止まりでしょうか。

階段を上がると、カメや外洋の魚の剥製、漁に使う網、その網を巻き取るウインチなどが展示されています。ハリセンボンの大群が泳ぐトンネルを抜け(わ! くぐりたくねぇ~ッ!!)、別棟の民具展示室へ。
ここには、明治から昭和までの様々な暮らしの道具が展示されています。何せ〝海とくらし〟ですし〝史料館〟ですから。
画像画像













画像画像













豆炭アンカや湯たんぽは、幼少の頃によく使ってました。絎(くけ)台は祖母が和装の仕立てをやっていたので、よく知っています。真空管ラジオだって、中学に上がる頃まで現役でしたからね。
……なんだ。〝歴史的な民具〟ったって、大半は一緒に過ごしてきた代物じゃないか。
え~とぉ……ワタクシ、ここに並んでてもいいですかね?(笑) 〝民具〟じゃありませんが(爆)
時代の向こう側に忘れ去られたモノたち。
最近の子供たちにとっては、見た事もない珍しい物なんでしょうが、それを「こうやって使ってた物なんだよ」って教えられるってのは、ある種の喜びであり哀しみでもあるんですね。それをレトロとかノスタルジーとかの一言で片付けてもらいたくないと思っているのは僕だけでしょうか。
最近また湯たんぽがブームになりつつありますが(といっても、最近のはプラスチック製ですが)、今になって『三丁目の夕日』が映画化されたり、その時代の物が脚光を浴びるってのは、何か意味があるように思えてならないんですが。


さて。
ここ境港が、米子と並んで「山陰の鉄道発祥の地である」という話は以前にもしました。記念碑がある事も以前しました。
探しに行きましょう。
JR境港駅から線路沿いの道を若干戻ります。およそ7、800m。一つ手前の馬場崎駅からですと200mほど。
遮断機もない、人しか渡れない幅の小さな踏切の先に、その石碑はひっそりと佇んでいました。
画像
しょぼっ……
大正3(1914)年、海上交通との連絡の利便性を高める為に、駅舎が現在建っている位置まで延伸されるまでは、この位置が境線の終着駅(当時の駅名は「境駅」)でした。以後、この地は人々の記憶からも遠ざかっていったのでしょう。
この石碑は、山陰鉄道(境線)開通60周年を記念して、昭和37(1962)年に建立されたものです。
それにしても……もう少し何とか出来なかったもんなんですかねぇ? 米子駅前の記念碑に比べたら、あまりにもひっそりとし過ぎて、何だかもう不憫で……もう少し脚光を浴びせてやってもよろしくないですか?


鬼太郎以外に、境港で有名なもの。
それがマグロです。
境港というと、どうしてもカニというイメージがありますが(事実、紅ズワイガニや松葉ガニの水揚量日本一を誇っていますが)、実はマグロの水揚量も日本一の港なんです。
「え? マグロって静岡でしょう?」とお思いの方、アチラは遠洋の冷凍もの。コチラは近海ものであります。
という事で、せっかくだから美味しいマグロをいただきたいところですが、ありきたりの刺身や寿司ばかりじゃ面白くない。何か珍しい物はないかと探しましたら……ありました。
画像画像













三平茶屋名物まぐろバーガー
要は牛肉パテの代りにマグロ肉のミンチで作ったパテを挟んだ照焼きバーガーなんですがね。お味の方は……まぁビックリする程じゃあない。「あ。ナルホドね」といった感じ。食感は豆腐ハンバーグとか鰯ハンバーグとか、あんな感じかなぁ。
あまりにマグロを食い過ぎた日本人、マグロに対する有難みを忘れてしまったのか?
……単に味オンチなだけですがね。



この他にも、美しい弓ヶ浜海岸を見下ろし、遠く大山や美保関を望む『夢みなとタワー』や、新鮮な魚介類を安く買える『境港さかなセンター』などもありますが……歩いて行くには遠すぎるんですよね。直線距離で5、6㎞は離れてますから。何なら米子空港からの方が近いくらい。
お車で行かれるか、巡回バス『はまるーぷバス』に乗られるといいでしょう。

といった訳で、「境港は鬼太郎だけじゃないぞ。妖怪だけじゃないぞ」というところをご紹介しました。
けど、やっぱり観光のメインは鬼太郎なんですよね。
それが証拠に……
あ! 目玉おやじだぁ!!
画像
「〝おやじ〟だからラクダの腹巻き」って発想、止めた方がいいと思うよ。
これじゃバカボンのパ~パな~のだ……

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック