旅はSuicaでICOCA、てなもんで

昨今のICカード乗車券事情は、目ざましいモノがありますね。
昔はSuicaだけだったのに、今じゃICOCA、TOICA、PASMOにPiTaPaと、どんどん増えてきてますよ。
も、いろんな名前がありすぎて、どれがどれだかわからくなってきちゃいます。
加えて今年秋から来年春にかけて、JR北海道とJR九州も事業を開始する事が決まってます。
ICカード乗車券、これからますます増えてくんですね。
……どうした? JR四国(笑)


画像ICカード乗車券が初めて世に出たのは、2001年の事。JR東日本の「Suica(スイカ)」が最初でした。
「Suica」って、〝Super Urban Intelligent Card〟の略なんですって。知ってました? 「改札もスイスイ通れるICカード」ってのは後から付けたコジツケみたいなもんで、スイカと同じ音なのは、親しみやすくするための語呂合わせ。会社のイメージカラーがグリーンだってんで、ロゴマークまでスイカっぽくデザインしちゃったんだとか。
翌年には、東京モノレールと東京臨海高速鉄道もSuicaを発行し、JR東日本との相互利用が始まりました。
また、エリアも首都圏限定だったのが、今じゃ仙台と新潟の周辺でも使えるようになりました。とはいっても、それぞれのエリアが〝飛び地〟なので、Suicaを使って東京から乗って仙台で降りるって使い方は出来ないですけど。
マスコットキャラクターはペンギン。特に名前はないそうですが、「Suicaペンギン」と呼ばれてるそうですよ。グッズ展開も随分とされてる御様子。

JR東日本に遅れる事2年、2003年11月には、JR西日本が京阪神エリアで「ICOCA(イコカ)」をスタートさせました。
〝IC Operating CArd〟の略で、そこに関西弁の「行こか(「行こう」という意味)」を掛けた名称にしてます。マスコットはカモノハシの〝イコちゃん〟。コイツがまた……お笑いの関西らしくスットボケた顔してんですよ。
2007年9月からは、岡山・広島にもエリア拡大。ところが、山陽本線では相生-和気間、赤穂線では播州赤穂-長船間がエリアに含まれてない為、ICOCAだけで関西圏と中国エリアを往来する事が出来ません。
来年度以降に改善する予定との事ですが、具体的にいつとは決まってない様子。早く解消してくんないもんかなぁ。
Suicaとの相互利用は2004年8月から。電子マネー機能も今年3月から相互利用可能になってます。これによって、利用幅が格段に拡がりましたね。
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          JR西日本の「ICOCA」                       JR東海の「TOICA」

さらに遅れる事3年、2006年11月にJR東海が名古屋地区で「TOICA(トイカ)」サービスを開始。
〝TOkai Ic CArd〟の略という何のひねりもない命名。でもシンプルでいいかも。
マスコットはひよこ。名前はありません。つーか、どんなキャラか見た事ありません。ドアラやナナちゃんは知ってるんですけどね。
名古屋地区だけだったエリアも、今年3月から静岡地区まで拡大。SuicaやICOCAとの相互利用も始まり、利便性が格段に上がりました。
とは申せ。TOICAに電子マネー機能はなく、今後もその予定はないんだとか。名古屋地区ではSuicaマネーやEdyなどの既存電子マネーが普及し尽くし、JR東海にも自社開発の意志がないなど、後発ゆえの出遅れが大きく影響してるようです。

今年から来年にかけては、ICカードの発行ラッシュです。
今年秋にはJR北海道が、札幌を中心とした道央圏で「Kitaca(キタカ)」をスタートさせます。
〝北のICカード〟で「Kitaca」。省略型のネーミングじゃないんですね。
マスコットキャラクターはエゾモモンガ。札幌在住の絵本作家がデザインしただけあって、可愛い仕上がりですよ。Suicaペンギンにも似た感じがあるカナ。「モモンガ=飛ぶ=改札をスッと通って乗車する」ってイメージなんだそうです。カード上でもスイッと飛んでます。
来年春には、電子マネー機能とSuicaとの相互利用の開始を予定してるんだとか。他のJR系ICカードとの相互利用は、今のところ発表されてません。
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        JR北海道が導入する「Kitaca」                 JR九州で導入予定の「SUGOCA」

来年春にはJR九州も、「SUGOCA(スゴカ)」サービスを開始する予定。
〝Smart Urban GOing CArd〟の略称に博多弁の「すごか(「凄い」という意味)」を掛けたネーミングにしてます。利用エリアは、当面は福岡・佐賀エリアとし、順次九州全域にエリア拡大して行く計画です。
マスコットもスゴか(笑) 「時計とカエル」なんですが、デザインしたのがロドニー・グリーンブラッド。ゲーム『パラッパラッパー』のゲームキャラやPUFFYのCDジャケットをデザインしたデザイナーですよ。
JR九州、金かけてんなぁ~。ばりすごか、ぎゃんすごかデス。
SUGOCAもKitaca同様、Suicaとの相互利用を2010年春から開始するそうです。JR九州の社長は、他のJR系ICカードとの相互利用に意欲的らしいのですが、プロポーズは一方通行みたいです。

私鉄サイドも活発ですね。
関東圏は「PASMO(パスモ)」が、関西圏では「PiTaPa(ピタパ)」がありますね。PASMOはSuicaと、PiTaPaはICOCAと相互利用が開始されています。でも……PASMOとICOCA、PiTaPaとSuicaは相互利用できないんですよね……
九州では西日本鉄道(西鉄)が今年5月から「nimoca(ニモカ)」サービスを展開してますし、来年春には福岡市交通局が「はやかけん」サービスを開始するそうです。SUGOCAがSuicaとの相互利用を開始する時期に併せて、nimoca・はやかけんも相互利用を開始する予定です。
しかし……九州勢のこのネーミングセンスはどぉだろぉ?
来年1月には札幌市交通局が「SAPICA(サピカ)」サービスをスタートさせます。当面は地下鉄のみですが、将来は電車・バスにも拡大してく予定。さらに、ともに「共通ウィズユーカード」を展開している中央バス・JR北海道バス・じょうてつバスへも利用拡大してくんだとか。
でも、Kitacaとの相互利用はナシ。交通局が展開してる割引制度がネックになってるそうです。

まぁ、ここに掲げた以外にも、相互利用のない単独事業として展開してる会社は全国にあるようです。
そのうち、ICカードネットワークなんてのが出来て、どこへ行くにしてもカード一枚で済むような時代が来るといいですね。
便利だし、ペーパーレスでエコの時流にも合ってるし。なんてったって、利用履歴がサッと出てくるのがいいもん。出張精算なんかで大助かり(て、その出張すら稀な人間なんですけど)。
それにしても、どこも提携すんのはSuicaなんですね。やはり〝一日の長〟って事なんでしょうかね。

画像あ。四国にだってあるんですよぉ。
高松琴平電気鉄道(ことでん)が「IruCa(イルカ)」サービスを2005年2月から展開中。
ことでんのマスコットキャラが、イルカの〝ことちゃん〟。で、そこへICカードである事を強調して「IruCa」と命名。
どないだす。愛くるしいでしょ?
単独系の強みですかね、月の乗車回数に応じて運賃の割引が受けられます。電車に1回乗っただけで5%割引、最大で3割引(バスだと1回で1割引、最大4割引)になるってのは、この御時世、嬉しい事です。さらには電車とバスを乗り継ぐと20円割引になります。
もっとも、この割引制度ってのが、KitacaとSAPICAの場合は提携の障害になってるんですよね。将来、JR四国がICカード事業に乗り出した場合、同じように壁になるんでしょうかね。
IruCaはボクも使ってますが、電車・バスの乗車カードってより、もっぱら電子マネーカードとして使ってますね。それって、ボクがことでんをあまり利用しないってのもあるんですが、街の商店街や駐車場・公共施設などでも使える店がどんどん増えてるってのが影響してるんですがね。まぁ、ことでんとしては「電車・バスで利用して下さい」と言いたいんでしょうが。
松山の伊予鉄道も、同年8月から「ICい~カード」を展開してます。〝IC E-card〟てのが正式名称――て、音に出したら同じなんですけどね。
ところで、わがJR四国は?
尋ねてみると、
「今のところ予定はありません」
一時期はことでんと共同開発なんて事もありましたが、現在では導入計画すらないとか。
まぁ、今は自動改札機の導入の方が先決なんでしょうね。
はふ……



画像ワタクシめ、旅に出る時はSuicaとICOCAのどちらかをサイフに忍ばせておく事にしています。まぁ、これも目的地によりけりなんですけど。
メイン使用はコイツ。「岡山・広島エリア サービス開始記念」デザインICOCAです。
ご覧下さい、このスットボケぶり。御丁寧に岡山名産の桃と、広島は宮島名物のしゃもじなんか持っちゃって。軽ゥ~い脱力系ですよ。
さてさて、素朴な疑問。
「相互利用可能なのに、なんでそんなシチメンドクサイ事を? どちらか一方でいいじゃん」とお思いの方。
甘いッ! 甘するぎッ!! 糖尿病で10年寝込むくらいの甘さ。
前述のとおり、SuicaでPASMOエリアは利用できますが、ICOCAでは利用できません。同様に、ICOCAでPiTaPaエリアは利用できるけど、Suicaでは利用できない。
これがなかなかにネックなんですなぁ。
例えばの話。ワタクシの相方・相模屋横浜方の家までは、横浜から相模鉄道と相鉄バスで行く訳ですが、PASMOエリアですからICOCAは使えないんですよ。Suicaなら何の問題もなく行けるんですけどね。
なもんで、メンドっちいとは思いながらも、関東エリアに行く時はSuicaを、関西圏で遊ぶ時はICOCAを持つようにしてるんです。
まぁ、単純に「現金で払いなさいよ」てな話で片付けられちゃうんですが。使ってみたら案外便利ですしねぇ。
SuicaとPiTaPaの相互利用も検討されてるようですが、PASMOとの兼ね合いもあって、いつの話になるかわかりませんしね。
ん~……運営事業者が違う以上どうしようもない話ではあるんですが、どこかにオールマイティーなICカードってないもんですかねぇ~?



え~、各エリアにまたがって利用する事が出来ないICカード乗車券ですが。
ICOCAのサービスエリア地図を見てて気付きました。

「これ、ICOCA一枚で名古屋旅行できんじゃねぇか?」

はい、そうです。ICOCAはPiTaPaとも相互利用可能でして、そのPiTaPa利用事業者の中には近鉄も入ってるんです。で、その近鉄は名古屋に乗り入れてる。
どぉ~です。
こうなってくると、ICOCA一枚で姫路から名古屋……んにゃ、静岡まで行けちゃう計算になりますよ。
まぁ、乗り換え毎に、いちいち改札を出なきゃならない不便さは付き纏いますが。
それに、いくらICカードではあっても、支払額は普通運賃。もっと安くて便利なキップがいくらでも出てんぢゃん、てな話もありますが。
でも、キップを買わずにカード一枚で行けるってのは、便利っちゃあ便利ですよね。


ん~……今度実験してみよ。

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