NAGOYA BAYSIDE STORY~A SIDE

画像名古屋2日目は、地下鉄名城線・名港線で名古屋港に向かいます。
名古屋港は、日に100隻以上の客船や貨物船が往来する日本最大の貿易港です。
その一方で、〝ガーデン埠頭〟と呼ばれるエリアは、名古屋港水族館、海洋博物館と展望室があるポートビル、ショッピングモール『イタリア村』などがある、名古屋屈指のレジャースポットでもあります。また、ポートビルそばには南極観測船「ふじ」が繋留され、艦内が一般公開されています。
ヤロォ二人の名港レジャーツアー、まずは名古屋港水族館からスタートです。

名古屋港水族館は北館と南館に分かれています。北館はイルカヤシャチ、クジラなどの水棲哺乳類を紹介しています。3階にはショー・スタジアムがあります。南館は日本近海や南半球、深海の海洋生物を紹介しています。
入館料2,000円。この後、ポートビル展望室・海洋博物館・南極観測船「ふじ」も巡ろうと考えてる方は、4館共通券(2,400円)を購入した方がお得です。
いやぁ~……水族館なんて何年ぶりだべ? まだ実家にいた頃、シーサイドパーク広尾の水族館行って以来? それとも学生の頃、小樽へ遊びに行った時に寄った祝津水族館以来? ともあれ十数年……下手すりゃ二十年以上はご無沙汰してます。
まぁ、こんな旅先でもなきゃ、足を向けようとも思わないですからね。 
エントランス・ゲートは北館側。この歳でワクワクドキドキすんのは何故でしょう?(笑)
入館してすぐ、大水槽で泳ぐバンドウイルカの群れがお出迎え。上階フロアまで突き抜けるプールを自由自在に泳ぐ姿に早速釘付けです。ガラスに手を近づけると寄ってきたりして、可愛い事しきりです。
どうでもいいけど、底面スレスレを泳ぐ時に背泳ぎになるのはどうして?
画像反対側はベルーガ(白イルカ)プールです。最近じゃ、某SB社の携帯のCMにも出てましたから、皆さんよく御存知ですね。こちら〝島根のおじさん〟ではなく〝名古屋のおばさん〟です(笑)
ここで保護研究されているベルーガは7頭。昨年7月に生まれた2頭の赤ちゃんのうち、不慮の事故で1頭が生後1ヶ月で亡くなってしまいましたが、もう1頭はスクスク育ち、母親と一緒にプール狭しと泳ぎ回っていました。
同じプールには、亡くなってしまった子の母親ベルーガが同居。これは、育児経験を積ませる事で、次の出産・育児につなげる為なんだそうです。いわゆる乳母役ですね。
育児はもっぱら母親の仕事という事で、しばらくの間は父親は別のプール。なんか……どこか人間社会に似てて面白い。「出産・子育ては実家で」みたいなもんでしょうか。
ベルーガの赤ちゃんって、実は白くないって知ってました? 成長に伴なって何度も脱皮を繰り返し、徐々に白くなって行くんですって。
シャチやクジラの骨格標本を眺めながら、メインプールを見上げる水中観覧席へ。ところが、中には何もいません。柵で仕切られた奥のプールに、白と黒の魚影がちらりと見えるだけです。ふと時計を見ると「あぁ、もうそんな時間か」と。
ハイ、ぼちぼちショーの時間です。イルカたちや、この水族館のマスコットであるシャチの「クー」は、控えのプール――いうなれば〝楽屋〟に移った後だったんですね。
少し戻りまして、3階のショー・スタジアムへと上がるエスカレータに乗ります。エスカレータ乗口の脇では、「クー」の等身大模型があり、その前が記念撮影コーナーになっていました。係員さんが代わりにシャッターを押してくれる、なんてサービスもやってました。
まぁ、ヤロォ二人が並んでニッコリ笑ったところで、たいした面白い絵にもならんでしょうから、その場はスルーしましたけどね。

晴れてるとはいえ、さすが1月下旬。海から吹いてくる風は、とても冷たいです。これ以上冷たい目に遭うのはゴメンですから、センターから少し左寄りの、やや中段に陣取りました。あまり前へ行くと、頭から冷水を浴びる事になりますからね。あまり遠いと、シャチの大きな体も小さくしか見えないんじゃないかと心配されますが、常時3台のカメラがトレーニングの様子を撮影し、正面の大型ビジョンに映し出されますので心配いりません。まぁ、時としてその映像が邪魔で、ライブの臨場感が損なわれてしまう場面もありましたが……
観客にとってはショーですが、水族館側――特にシャチやイルカたちにとっては大事なトレーニングなのです。目的は健康管理と研究推進。いくら自由に泳げるといっても、狭いプールの中ではストレスも溜まってしまいますからね。なるだけ海にいる時と同じような運動をさせてやる必要があるのです。
その上で、パフォーマンスを通じて、イルカ・シャチの知能や生態などを調査して行こうというものです。イルカだって頭を働かせないとボケちゃいますから(笑)
さぁ、イルカショーの始まりです。ハイスピード・クルージング、連続ジャンプや立ち上がってバックするなど、おなじみのパフォーマンスをご披露。その度にスタンドから歓声と大拍手が起こります。飼育員が投げ入れたリングを取ってくるというパフォーマンスでは、「カラフルなリングが海底ではどんな色に見えるのか」の解説も。どんなにカラフルでも、海底では色の濃淡しかわからないんですね。言ってしまえば白か黒か。そんなリングも、イルカたちはヒョイヒョイと拾い上げてきます。
してみると、イルカってのは色を見てる訳じゃないんですね。まぁ、犬も色覚はない、白黒の世界だって云いますからね。
画像イルカ・パフォーマンスの後は、お待ちかねシャチの「クー」のトレーニングです。
さすが体長5.8m、体重2,600㎏の図体ですねぇ。普通に泳いでるだけで大波が観客席を襲います。イルカたちと同じパフォーマンスをこなしますが、どこかユーモラスに見えるのは、デカい図体のせいでしょうか。
例えばイルカの場合「軽快にジャ~ンプッ!!」なのが、クーの場合「よぉ~いしょっとぉ!!」てな感じです。観客から大歓声とともに時々笑いが起こります。
「シャチって飛ぶんだぁ」(笑)
獰猛と云われるシャチですが、実は非常に優しく、賢い生き物なんだそうです。ただ、捕食の際、時として自分より数倍も大きなシロナガスクジラを群れを成して襲う事もある事から〝海のギャング〟なんて呼ばれるように。シャチにしたら、いい迷惑ですよね。
30分足らずのパフォーマンスでしたが、すっかり堪能しちゃいました。白状しちゃいますけど、こういったショーを見るのは初めてだったりして。
イルカパフォーマンスは平日13:30から。日曜・祝日は11:00と14:30の2回行なわれます。
それにしても寒かった……

連絡通路を通って、南館へ参ります。
南館の目玉は、マイワシのトルネードとペンギン・プールです。
群れを成して泳ぐイワシですが、食事時は、大きな渦を描きながら水中のプランクトンを捕食します。水槽の照明に照らされる大きな群れは、まるで銀鱗のオーロラのように輝き揺れます。
黒潮水槽の前に来た時は、ちょうどエサを与える12時。見事なトルネードが……他の魚に追い回されています。喰われまくってます。
画像
何見せてくれちゃってんだよぉ、名古屋港水族館!?
水族館くんだりまで来て、食物連鎖なんか見せられたくないって!
生きるって残酷だしキビシいよね。
……さ。気を取り戻して(「取り直して」ダロ!)、ここからは南極観測船「ふじ」が辿ったルートに沿って、南極まで参ります。
案内に従って1階に降りて行くと……深海の海中生物を紹介する〝深海ギャラリー〟です。「ふじ」、いきなり沈没です(笑) 南極観測船から潜水艦になっちゃいました。
やっぱり海の底ですから、光が届かないんですね。魚もカニもだんだん色を失い、全体に白っぽくなるか黒っぽくなるんです。白は砂地に、黒は岩場に、それぞれ身を隠す為の保護色なんでしょうね。でも、真っ白なエビやカニは、ある種気味悪さすら感じてしまいます。それもこれも見慣れない種類だからなんでしょうね。
シメは深度6,500mの海底を模したジオラマです。そこに棲息する海藻類がユラユラ揺れる中、深海生物を紹介するCG映像が映し出されます。僕、この海藻類って本物だと思って見てましたら、友人から「コレ、模型だよ」との指摘。よくよく見ると、確かに動く方向がまちまち。……だって、ソレっぽくパクパク動いてたんですもの。
通路には、中世ヨーロッパで使われた潜水具のレプリカが展示されています。まさにジュール・ベルヌの『海底2万マイル』の世界ですね。まぁ……どっちかっつーと『ウルトラQ』のケムール人ぽい感じもしなくはなかったですが。
昨今では珍しくもなくなったトンネル水槽では、赤道付近の魚たちが泳ぐ大水槽が待ち構えます。……いきなり赤道かい!
色鮮やかな魚たちが泳ぐ中、目を惹いたのは悠々と舞うエイ。ひらひらと、まるで水中を滑空するように泳ぎます。しば~らく見惚れてました。
この水槽、驚く事に1階から3階までの吹き抜けです。つまり1階では海底、2階では海中(サンゴ礁付き)、3階では海面付近の様子が、それぞれ見て取れる訳です。はぁ~あ、いろいろ考えるモンだなや。
さて、名古屋港水族館では、イルカやシャチの他にウミガメの保護研究にも力を入れています。目的はモチロン繁殖。絶滅の危機に瀕しているウミガメを一匹でも多く増やそうと、人工砂浜を設置し、ここから旅立った子ガメは世界の海で泳いでいます(発信機を使った追跡調査で実証済み)。
そんなウミガメの生態を紹介してるのが、赤道プールの反対側にある円筒型の回遊水槽です。このプールも2階と3階の吹き抜けで、3階には人口砂浜がプールから続いています。亀仙人、悠々と泳いでおります。
3階にある、オーストラリアの水辺に棲息する生物を紹介する水槽は、熱帯域の川辺を模したテラリウム水槽です。定期的にスコールを降らせるほどの凝り様。
〝海〟ではなく〝水辺〟である事からわかるように、ここでは淡水系の生物を紹介してます。それというのも、オーストラリアの内陸では大陸移動説を裏付けるかのような独自の生態系を保持しているからです。プール内では、アロワナに似たサラトガ(よく間違われるそうです)やハイギョなどの古代魚が泳いでます。凄いですねぇ。
大陸移動説バンザイ! ダーウィン最高!(そりゃ進化論だ!!)
画像南下の旅は、とうとう南極まで辿り着きました。南極の環境を再現した大きなプールの中、皇帝ペンギンが一大コロニーを形成しています。
岩場に立ち竦む者あり、そこからスッと飛び込む者あり、水中を飛び回る者あり。一応〝鳥類〟ですから、水中を「泳ぐ」んじゃなく「飛ぶ」んですね。
水槽の中はマイナス2℃、水温は6℃に設定されてるんですってよ。南極じゃ今は夏ですから、岩場も岩肌が剥き出しですが、季節に合わせて雪まで降らせる凝り様。
どうでもいいですけど、陸に上がったペンギンを写真に撮ると、どうして置物みたく見えるんですかね(笑)
ペンギンプールを抜けると、エスカレータで1階まで下りてきます。長いようで短かった水族館の旅も終わりに近づいてきました。
出口付近には、タッチタンクと呼ばれるタイドプールが設置され、ウニやヒトデ、ヤドカリなど磯場の生き物を観察できるようになっています。もちろん触り放題。子供たちがキャッキャキャッキャ云いながらはしゃいでました。
ミュージアムショップで、やっぱり大人気だったのはマスコット「クー」ちゃんグッズ。ぬいぐるみからバッジから何でもありでしたね。あの「抱き枕かっ!」つーくらい大きなぬいぐるみは……誰か買った人いるんでしょうか……



いやいや。久しぶりの水族館、すっかり楽しんじゃいました。正直ハマっちゃいそうですね。動物園よりは好きかも。こうなってくると、仙台在住の頃、松島水族館に一度も足を運ばなかったのが悔やまれますねぇ。だからって、屋島の山上水族館に行きたいかってーと、「それはまたそれとして」になっちゃうのは何故なんですかね(笑)
う~ん、「全国水族館巡りの旅」なんてのもいいかも。
ただ……入館料がもう少し安ければ……ねぇ?

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