同行二人 うどん行脚~高松市番丁【さか枝】

画像2日目。
朝食は県庁裏の『さか枝』をチョイスしました。
ここは、早朝からオープンしているセルフ店です。高松市内でも五本の指に入る人気うどん店ですが、昼のピーク時でもない限り、ズラズラ並ぶ事はありません。つーか、この店であまり行列というものを見た事がありません。
というのも、『さか枝』は官庁・オフィス街の中にあるので、〝サッと入れて、パッと食べれて、スッと出れる〟という〝オフィス街の昼食の条件〟を忠実に守っている訳です。
客を捌くスピードは通常の店の3倍――赤くもないしツノもありませんが、何か?
店も心得たものなら、客も心得たもの。いつまでも席にふんぞり返ってるような事はありません。席に座るや否や、サッと食べてパッと出て行く。
この店と客の連係プレイにより、あたかも流れ作業のように列は順調にこなされ、必然的に〝長時間並ぶ〟という事がないのです。
今日一発目に選ぶ店は、この〝長時間並ばない〟が非常に重要なファクターとなりました。
実を申しますと、出がけに「り」様から〝不幸の電話〟があったのです。

り:「風邪を引いたらしく、ちょっと熱っぽいんです」
さ:「……は?」
り:「できれば今日は、1軒か2軒くらいにしたいんです」
さ:「はぁ……まぁ……大丈夫なんですか?」
り:「そんなにヒドくはないんですが、ヒドくならないうちに手を打っときたいんで」

心中穏やかではなかったですよ。
(やっぱり「こんぴらさん」が尾を引いたか。無理強いさせ過ぎたな……)
「り」様は、断固「ホテルの空調のせいだ」と言い張りますが、それはワタクシに対する思いやりなのか、それとも「こんぴらさん」の御利益を頑なに信じたい為だったのか……
もし御利益を疑ってしまえば、昨日買った御守りは、タダのお飾りになってしまいますからね。
それにしても。
高松のホテル、おそるべし。大泉さんのみならず、「どうバカ」にまで風邪をおみまいするとは(笑) でもまぁ「熱っぽい。ダルっぽい」という事ですから、気管支炎ではないようです。
さぁ、事情が事情です。
一杯目は、合流してすぐに食べられる店を選ばないといけません。
あまり長々と待たせたんでは、朝飯が昼飯になってしまう(今日の予定は、長時間移動が要求されるルートだったんですよ)。かといって、朝食抜きで薬だけ飲んだんでは、胃には悪いし効き目も悪い。風邪薬を飲む為にも、早く食事を取っていただきたい――もはや目的が「あっち向いてペイッ!」し始めてますがな。
かくして。
「り」様が宿泊していたホテルから程近い場所で――車で2分。歩いても10分――チョイスしたのが『さか枝』だった訳です。
当然、ワンダーランドな部分はしっかり押さえてあります。「商店街じゃない……どころか、こんなオフィス街のド真ん中の、どこにうどん屋があるんだ?」と不安がる「り」様を尻目に、ワタクシ、てってこてってこ先を行きます。
……とことん病人に容赦しない男だな。

画像店内はまぁ、典型的なセルフ店の正しい姿ですよ。
注文するや否や、丼に入ったうどん玉が出てくる。
うどん玉をテボに移し変えて、温め直す。
大型タンクの蛇口をひねって、丼に「だし」(いわゆるうどんつゆですな)を適量張る。
後は好みでネギ・しょうが・白ゴマ・天かすを入れる。
席に座り、「いただきます」の掛け声と共に、ズルズルズルッと胃に放り込む。
「ごちそうさま」の掛け声と共に席を立ち、食器を返却口へ返す。
この間、わずか数分。これが正しいセルフの在り方。
〆て150円ナリの幸福。

り:「香川のうどん屋って、こういうもんだと思ってましたよ」

「り」様が想像してた、うどん行脚の理想像。
店にサッと入って、パッと食べ、スッと出てくる。それで何杯イケるか、胃袋の限界に挑戦するものだ。
昨日のように、「何十分も列に並んで待つ」という要素が、すっかり抜け落ちていたようです。
限界に挑戦するのは、胃袋ではなくて堪忍袋だったと。試されるのは、肉体ではなく精神の方だったと。
うどんだけにウマいね(笑)


てな感じで。
朝食うどんをたいらげた我々二人、風邪薬という食後のデザートもいただくと、次なるターゲットを求め、国道11号線を東に向かったのでした。




ちなみに。
昔から言われてきた香川都市伝説。

香川県の家の台所には蛇口が3つある。
一つは水が、もう一つはお湯が、残る3つ目からはうどんの「だし」が出てくる。

(これが愛媛県だと、3つ目からはポンジュースが出てくるそうだ)

……んな訳あるかい(笑)
でも、うどん屋では伝説どおり(爆)
だって、タンクの蛇口ひねって入れましたもんね。ボクら。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック