同行二人 うどん行脚~丸亀市飯山【なかむら】

画像坂出市内を抜けて、県道18号線を西へ。土器川を渡る一歩手前の、彦江に負けず劣らず「こんなトコにうどん屋なんか絶対ねぇぞ」な道を入った所にあるのが、中讃の雄『なかむら』でございます。
一見すると、納屋か物置にしか見えない建物。看板すら出ていない。そこに行列がなければ、案内人なしでは誰もが通り過ぎてしまうであろう佇まいであります。
店の傍らに山積みされてた材木やトタンも撤去され、随分と立派な駐車場に。しばらく来ないうちに随分と様変わりしちゃいました。
まぁ、お陰で探しやすくはなったんですが。
『なかむら』は、客がネギを畑から取って来て、自分で刻む店というので有名になりましたが、今じゃ既に刻んだものがタッパーの中に。
開店は朝9時。我々が到着した時には9時半を若干まわっておりましたが、既に駐車場は満杯。もう一つの駐車場に何とか車を停め、店の方に行ってみると、既に長蛇の列。
……開店30分でコレですもの。さすが休日であります。

り:「どれくらい並ぶんですか?」
さ:「まぁ……30分くらい……」
り:「30分……」

「り」様、若干(かな?)のカルチャーショックを受けておられます。
これは店によりけりなのですが、この『なかむら』や、これから行く予定の『山越』のような超有名店では、30分や40分並ぶのもザラであります。
「並ぶのもうどん屋巡りの愉しみの一つよ」と慰めてはみたものの、「り」様は、試合序盤のジャブがビッシビシ決まっている様子。
並んで並んで、さんざん待たされて、漂ってくる匂いにパブロフの犬よろしくヨダレが溜まりに溜まったところへ、やっとありついた一杯がノド&胃袋を直撃する快感。
これを一度でも覚えてしまったら、うどん屋巡りはヤミツキになります。
ところが。
今の「り」様にとって、特にこの「天ぷらを揚げる匂い」が凶器と化しています。店はすぐ目の前にあるのに、遅々として進まない行列に対する苛立ちが、ボディーブローのように重くのしかかってきているようです。
でも、これは仕方がない事なのです。
10人も入れば満杯になってしまう店内。その店の中で客は、うどん玉の入った丼を受け取り、テボと呼ばれる金ザルでうどん玉を一度温め直し、刻みネギを入れ、卸し金で卸したショウガ(または大根)をいれ、好みで天ぷらを載せ、だし汁をかけ、舌代を払って外へ出る。
この一連の流れ、遅くはなっても早くはなりません。
「並ぶのも味のうち」と割り切っていただくしかないのですがね。

画像並びに並んで、ようやっと我々の番です。ここまで、やはり30分。妥当な線でしょう。
メニューは、かけうどん(温・冷)と釜玉だけというシンプルさ。でも、このツルツルッ、シコシコッという食感と云ったら、もうもうもうもう……
これからの戦闘に備えて一玉に抑え、ちくわ天を載っけて、これで〆て250円(うどん150円、天ぷら100円)。
このリーズナブルさがたまらない。
行きますッ!!
ぞぞぞぞぞ~っ。
んあ~っ……んまいっ!
少し柔過ぎんじゃねぇか?と思えるくらいの麺が、噛むと口の中でピチッと弾ける感覚。さすが『なかむら』さん、相変わらずの味であります。店は様変わりしてても、味は様変わりしてなくて一安心。
あっという間に完・食!!
ただ――

り:「30分並んで、食べるのに5分……」
さ:「そんなもんスよ。うどん屋巡りは、常にその繰り返しですから」

「り」様、うどんと一緒に世の無常を噛み締めておられます。
ですが、その噛み締めた物を飲み込む暇もなく、次の店へと向かいます。

さ:「ちょっと早いですが、〝キング〟へご挨拶にまいります」
り:「エッ!? も、もうですか?」
さ:「……早いですか?」
り:「……いや……まぁ……まいりましょうか……」

心の準備も整わないうちに、車をスタートさせました。
到着までの時間で、何とか心の準備をして下さい。
頑張って下さいね、「り」様。

この記事へのコメント

2007年11月23日 12:12
何も連絡せずにすいませーんヽ(;´Д`)ノ
僕の分も楽しんできてくださいm(__)m
讃岐屋
2007年11月25日 15:24
「楽しんで」というか「苦しんで」というか(笑)
僕は楽しかったですけど、「り」様はどうだったのか……

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