夕陽を追いかけて~こうなりゃ食うっきゃねぇだろ!

画像松江に着いたはいいものの、肝心の夕陽は雨で拝めない。
こうなりゃ食うっきゃねぇだろ! てなもんで。
まずはご挨拶代わりの出雲そば。
三色割子でございます。
山菜そば、山かけそば、なめこそばの三種類。そば湯も付いてます。薬味は刻みねぎ、紅葉おろし、刻み海苔――どれにどれをかけるんだ?

速・攻・完・食


あのねぇ。
正直、びっくりするような、思わず「旨いっ!」と叫んじゃうような味じゃないです。ごく普通の蕎麦の味。
蕎麦の実の甘皮ごと挽くので、色が黒っぽく、香りが高く、コシが強いのが出雲蕎麦の特徴。正しく蕎麦独特の味と香りがして、更科より僕は好みなんですけどね。
まぁ、一枚の量がそんなに多くないんで丁度いいかな。三枚合わせて、ざる一枚くらいかと。

宿にチェックインを済ませ、すぐ近くにある『むら雲』という居酒屋で夕食を。
この地方には、〝宍道湖七珍〟と呼ばれる「珍味」――スズキ、モロゲエビ(クルマエビの一種。ホンジョウエビとも)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、コイ、シジミ――があるそうで、それぞれ代表的な郷土料理があります。例えばスズキの奉書焼、白魚の踊り食い、鯉の糸造りなどなど。
……んなもん、どっかの料亭とかでなきゃ食えんだろうよ。逆に、ウナギやワカサギなら、別に松江じゃなくても食べられるし。
そうは云っても、何か〝らしい〟物を食べなきゃ、あまりに寂し過ぎるってモンです。せっかく遠くまでお出かけしてるのに、コンビニ弁当やファミレスじゃチョットねぇ……。とにかく松江らしい物、宍道湖らしい物――せめてシジミくらいは食わなきゃ。身の丈の御馳走って事で。
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この地方の近海魚・ノドグロを刺身で                半身は焼いていただきました
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アサリならぬ しじみバター                     しじみはやっぱ、しじみ汁でしょう。

〝ノドグロ〟はアカムツの異称。その名のとおり赤い魚だが、口の中が黒い事から〝ノドグロ〟と呼ばれてるとか。全長40~50㎝の白身魚で、塩焼きや煮付けにすると美味しいそうです。
脂がのって、コクのある味といわれていますが――どぉ~なんだろう? わざわざ求めてまで食う程の魚じゃないなぁ~、というのが率直な意見。大きさの割に結構値が張るし。
(つーか、正直出された時「エッ!? こんなもんなの?」と思ってしまいました。もっと大きな魚を想像してたのになぁ……)
シジミもビックリするような味じゃない。普段食べてるシジミより味が濃厚だとか、大きさがバカでかいとか、そんなんでもなきゃ「うわぁ……シジミだぁ……」とはならんでしょう。
ごく普通の味でございました。
ん~……もっと違った味で楽しんだ方がよかったかなぁ。あまりにもオーソドックス過ぎたかも。

何でしょうねぇ。「食ったぞぉ~う!!」という感動がヒジョーに薄いんですけど。
アレですかね。ここでしか食べられない、「これは!」って物を食べてないからですかね。
柳川のせいろ蒸し、名古屋の櫃まぶし、広島のあなごめし、城崎の松葉蟹……
そうかぁ。シジミじゃ弱かったかぁ。無理してでも、シラウオくらい食っとくんだった?
でも……まだピチピチ跳ねてるのを口に運ぶってのは、ちょ~っと勇気要りまっせ、ダンナ。
(誰が〝ダンナ〟じゃい)

「食うぞぉ~う!!」と意気込んだ割には、普通の物を普通に食した夜でした。

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