京都で遊ぼう~梅小路

今度こそ京都!
せっかく京都まで来たのに、お寺巡りは性に合わないし。時間も時間だし。
(京田辺からの接続が悪くてね。おまけに何処かで人身事故があったらしく遅れがち)
じゃあ何処で遊ぼうかって話になって、ピンときたのがJR梅小路蒸気機関車館。
梅小路か大阪の交通博物館、どちらかいっぺん行ってみたかったんだわ。会社の同僚に尋ねたら、「絶対に梅小路!」と言うもんだから(「同じ交通博物館に行くなら、埼玉の方が断然いい」とも)
そんな訳で、今回の旅二つ目の目的。つか、こっちがメイン。
メインのくせして、こんな遅い時間に来るってか(笑)

画像梅小路蒸気機関車館は、元は言わずと知れた国鉄の蒸気機関車庫で、昭和47(1972)年、日本の鉄道輸送を支え続けた蒸気機関車を貴重な産業文化財と位置づけ、その動態保存を目的とした展示施設です。
施設は、旧国鉄二条駅の駅舎を移築・復元した『資料展示館』と、旧梅小路機関区で使われていた扇形機関車庫と転車台を活用した『蒸気機関車庫』から成ります。
明治37(1904)年、京都鉄道の本社社屋を兼ねた駅舎として建てられた二条駅は、鉄道の国有化に伴なって国鉄へ、そしてJR西日本へと引き継がれますが、平成8(1996)年の山陰本線・二条-花園間の高架線化により、駅舎としての役目を終えます。
ですが、平安神宮を模した木造2階建て和風駅舎は、現存する日本最古の駅舎として貴重な物であるという観点から、ここ梅小路蒸気機関車館の新しい表玄関として、平成9年に移築・復元。内部は昔の切符売場などを残し、資料展示館として活用されています。
ここでの目玉はC11型蒸気機関車の実物運転台。子供たちの人気の的で、もうすぐ閉館時間だというのに大賑わい。
他にも、蒸気機関車の仕組みがパネル展示されていたり、歴代の蒸気機関車が鉄道模型で紹介されていたり、実車に取り付けてあった銘板(プレート)がズラリと展示されていたり。
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中でも目を惹いたのが、皇族の方々が乗る特別列車「お召列車」に使われていた飾り銘板。
皇室を象徴する菊の御紋やデフレクター(除煙板。ボイラーを挟むように取り付けられている屏風のような板)に取り付けられる鳳凰の飾りなど、普段あまり目にする機会がない(あったとしても、こんな間近に見る事のない)代物とあって、しばし目を奪われていまいましたね。

さて。
梅小路蒸気機関車館の最大の目玉といえば、扇型の車庫と転車台です。
梅小路の扇型車庫は、大正3(1914)年に建造された現存最古のものです。文字どおり扇型に並んだ車庫へは、中央に位置する転車台から放射線状に20本の引込線が伸び、蒸気機関車の保守・保存および修理などが行なわれています。驚いた事に、ここは蒸気機関車の動態保存施設であるばかりでなく、未だ現役の機関区であり、日本唯一の蒸気機関車専用修理工場であるという事です。
構内では、実際の蒸気機関車が牽引する客車に乗って、往復1㎞、約10分のSLの旅の気分が楽しめる『SLスチーム号』が運行しています。
……この日は時間が遅くて、乗る事が出来ませんでしたが……
また、機関車庫の隣では、かつて京都市電として走っていたチンチン電車に乗車する事が出来ます。
……こちらも時間が遅くて車庫入り後で、乗る事はおろか、姿を見る事も出来ませんでしたが……

さて、それでは梅小路機関車館に動態保存されている、蒸気機関車の数々をご紹介。
画像D51 1
いきなりエース登場! 〝デゴイチ〟ですよ。それも1号機。
大型貨物用機関車で、通算1,115両が製造された事もあって、日本の蒸気機関車の代名詞として知られるようになりました。

梅小路蒸気機関車館での保存車両は、原則として現存する最も若番の車両(できれば1号機)を選定するよう便宜が図られたそうです。





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C62 1                             C62 2
〝シロクニ〟ことC62形機関車です。超大型の旅客用として49両が製造されました。
1号機は、屋外『ちびっこ広場』横に、客車を連結した形で保存されています。
2号機は、特急「つばめ号」仕様で保存されています。デフレクターに飾られた銀のつばめマークがシブい!
特急「つばめ」は、昭和31(1956)年の東海道線全線電化まで、このC62形に牽引されて東京~大阪間を運行していました。
3号機は、北海道の小樽~ニセコ間で「SLニセコ号」として平成4(1992)年まで運行していましたが、現在はJR北海道札幌苗穂工場で静態保存されています。

画像C11 64
そのC62から「SLニセコ号」の座を奪った(笑)C11形です。小型で汎用性が高く、運用コストも低廉だという事で、全国各地で活用されています。
JR東日本の「SL会津号」や真岡鉄道、大井川鉄道などでも走ってますね。









画像C58 1
お召列車仕様の〝シゴハチ〟です。デフレクターの鳳凰が眩しいですね。
C58形は中型の貨客兼用の機関車で、ローカル線の主役として活躍しました。










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8620形                          9600形
今週のビックリドッキリメカ(笑) 「SLスチーム号」を牽引していた8620形――通称〝ハチロク〟です。といっても、秋名峠は走りませんしドリフト走行もしません(笑) 豆腐は……運んでたんですかね?
量産型旅客用機関車ですが、貨物列車も牽引できる万能選手でした。
梅小路に保存されているのは、8630号機です。
同じく量産型貨物用機関車9600形です。非常に力持ちで、勾配の急な路線では客車を牽引したりもしたそうです。
梅小路に保存されているのは、9633号機です。

北海道で生まれ育ったワタクシにとって、D51やC62なんかよりコイツらに思い入れが強いのは、小学校中学年くらいまでは普通に走ってて、普通に見かけ、普通に乗ってたからなんでしょうね。

画像B20 10
珍品B20形。〝B〟というからには、動輪の数は2個。駅構内輸送用の小型機関車です。
平成14(2002)年、梅小路蒸気機関車館の開館30周年およびJR西日本発足15周年を記念して、動態復元されたものだそうです。















この他にも、国産唯一の3シリンダー機関車C53形や、「SLやまぐち号」として活躍中の〝貴婦人〟C57形も、この梅小路の所属です。

貴重な鉄道遺産である蒸気機関車が、それも動態保存されているってのは、非常に嬉しい事です。確かに、全国各地の公園や学校などで静態保存されているSLは数多くありますが、こうして〝動く姿〟を後世に残せるという事は、とても大事な事だと思うんです。
何故なら、SLは鉄道遺産であると同時に、大事な文化遺産でもあるからです。
蒸気機関というものが、どれだけ文明の進歩に貢献したか。SLというものが、どれだけ社会の近代化に寄与したか。
いつか新幹線も同じ運命をたどるんでしょう。現に0系新幹線がほとんど引退してますからね。
時代は日進月歩。技術も日進月歩。
そのうち
「パパが子供の頃は、新幹線に乗ったんだぞ」
「パパ、新幹線ってなぁに?」
なんて時代も来るんでしょうかね。
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