倉敷春宵あかり

画像春のほのかな灯りに導かれ、京都から倉敷へ。
ここ岡山県倉敷市では、今日・3月21日から25日までの5日間、美観地区を中心に、灯りのイベント『倉敷春宵あかり』が開催されます。
昨日に続いてのライトアップイベント鑑賞。
お。何だ? オイラはホタルか何かか?

倉敷駅前の通りを真っ直ぐに。
その名もズバリ、美観地区入口交差点を左に折れると、そこはもうイベント会場。
居並ぶ土産物屋の軒先には、ほのかに灯る提灯。
文明開化期の瓦斯灯を模した街灯に照らされた建物が、静かな水面をたたえる運河に映り、それはもう幻想的な世界が広がります。
ふと振り返ると、ちょっとした路地ですら、様々な形をした灯篭の光に照らされ、ぼうっと浮かび上がる土塀と白壁、なまこ壁。
いいですなぁ。小じんまりとしてるけど、それなりに落ち着いていて。
うん。京都よりは、こっちの方が好きかも。
ライトアップされた大原美術館の頭上に浮かぶ三日月。上弦の月。
「カッコいい。これは絵になる」とは思ったんですけどね、写真に収めるのはヤメました。大原美術館のあの建物って、好きになれないんですよ、僕。この落ち着いた雰囲気の美観地区にあって、まるでギリシャかローマの神殿のような建物って、はっきりいって浮きまくりだと思うんですよね。
画像だからですかね。美観地区のシンボルにもなっている倉敷館の瀟洒な作りを見ると安心してしまうのは。
中ノ橋前に建つ倉敷館は、かつて役場の庁舎として用いられていて、今では観光案内所と休憩所も兼ねて一般公開されています。ここを中心に土蔵造りの建物が、倉敷川沿いに左右に並びます。明治・大正期までは、この倉敷川を運河に見立てて、物資の運搬をしていたそうです。今もその名残として、河畔に船着場の石段があちこちに残されています。
そんな昔を懐かしむように、ぼんぼり提灯で飾られた川船が、運河をゆっくりと行ったり来たりしています。これこそ写真に収めたかったのですが……意外と船足が速いのね。雰囲気を殺さないように夜景モードで撮ったら、残像しか写りませんでしたわ。ストロボ焚いたら台無しですしね。
倉敷館の前はライブ会場になっていて、行った時間帯は、ちょうどアカペラ・コンサートの真最中でした。この雰囲気に流れるアカペラの歌声って、どうしてこうもしっくり来るんでしょう。

そういった訳で、白壁に囲まれた路地を照らし出す灯篭の数々、ご覧下さい。
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ねぇ? いい雰囲気醸し出してると思いません?

画像さて。
倉敷美観地区といえば忘れちゃならないのが、アイビースクエアです。
かつては倉敷紡績(クラボウ)の紡績工場だったのですが、今ではイベント会場やホテル、ショップとして一般開放されています。また建物の一部は、日本洋画界の近代化に尽力した児島虎次郎画伯の美術館やオルゴール博物館などの文化施設として活用されています。
ここを経営管理する会社はクラボウの関連会社な訳ですから、モチロンと申しますか、クラボウの歴史・日本の繊維産業を紹介する記念館もあります。
赤いレンガ壁にびっしりと這う蔦の葉。それらが暖色系のライトと淡いロウソクの光で照らされ、静寂の中にも得も云われぬ存在感を出しています。
中央広場では、このイベントに合わせて催された『あかりコンテスト』の審査結果が発表されていました。倉敷を自由に表現したオリジナルスタンドによるコンテストという事で、それぞれが思い思いの色や形で、夜の灯りの美しさを競い合っていました。ナルホドと思わせる物もあれば、その美しさ、光の儚さに目を奪われる作品ありで、なかなかに楽しめました。
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昼間の顔とは、また違った表情を見せる『倉敷春宵あかり』でのライトアップされた美観地区。
〝春の宵〟と呼ぶには、まだ少し肌寒い季節ではありましたが、ほのかな灯りに浮かび上がる、幻想的でしっとりと落ち着いた雰囲気。嫌いじゃありません。
ただ……ワタクシ、痛感いたしましたのは……
ヤロォひとりで来る場所じゃねぇなと。

誰か一緒に歩いてくれる人ォ! 先着1名様ぁ!!


……いませんか?
……いませんね?
……いる訳ゃないっ、と。



クスン (・_T)

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