こ、小枝師匠~ッ!!

画像ぱ、ぱ、ぱ、パラダイスです!

細倉マインパーク前駅を出まして、マインパークへと向かいます。
「向かいます」たって、あんなにたくさん降りたのに、マインパークへ向かってるのは年輩の御夫婦一組と我々だけです。
……そ、そんなに人気ないの?
だって『じゃらん』のHPにも載ってんだよ? しっかり観光スポット紹介コーナーで、「かつての鉱山を探検気分で見学だ!」とかって紹介されてんだよ?
おいおい、大丈夫かよ……て、ここへ来るってスケジュール立てたのはワタクシなんですけどね(だって、他に何もなさそうだったんだもの)
ややしばらく――10分……15分ほど歩いたでしょうか。「全然〝マインパーク前〟じゃないやん」というお小言を恐縮しつつ聞き流しながら(笑)行きますと、やがて『細倉マインパーク』とかかれた看板塔らしきものが見えてきました。どうやら目的地らしいです。
これで「この先○㎞」とか書いてあったら、「引き返しますか……?」とあっさりそう答えてたでしょう。
正直、引き返した方がよかったかもしれない(爆)


「うわぁ~……」
返す言葉もありません。
センターホールと呼ぶには、中はレストランと売店ぐらいしかありません。地域のお土産なんかも置いてますが、『道の駅』の物産コーナーと遜色ありません。
レストハウスとか銘打ってる建物は、明らかにただの「休憩所」です。
『スライダーパーク』と名づけられたアトラクション。リフトで登っていった標高333mの小高い山の頂上から、滑降距離555mのコースをソリで滑り降りてくるシロモノです。
要は山のてっぺんから麓まで滑り降りてくるだけでしょう?
それに「本日は営業しております」の貼り紙は何? 営業してない日もあるって事?
そして、何故に並び数字?
ゴーカートというには、あまりにチャチな乗り物。
一番の目玉である『観光坑道』は、かつての坑道跡を改造し、かつての採掘模様を人形などで再現した、まぁまぁよくある展示物。
なのですが。
何故か地球誕生の頃までタイムトラベルをしたり、宇宙の歴史探検まで出来てしまうとか。
B級の香り、プンプンです。
往復40分で料金900円。
アナタ、行ってみます?
ここ『細倉マインパーク』は、常磐ハワイアンセンター誕生秘話を映画化した『フラガール』のロケ地でもあるそうですが、ここで撮られたのは、炭鉱の採掘風景。ロケ現場を公開してる訳でもなく、「だから何?」てなもんです。
画像画像














……いや、こんなトコ連れてきて悪かったよ。
藤村Dじゃないけど、後悔の念がひしひしと。
まさか、こんなトコとは思わんかったもんなぁ~。
やっぱ、アレだね。ツアコンとしてはロケハンは大事だねってお話。

〝B級テーマパーク〟という噂は本当でした。
「いや、それはB級に失礼だ」
という「り」様のお言葉。
「じゃ、〝パラダイス〟ですか?」
「いや、〝パラダイス〟はこんなに人が入っていてはいけません」
確かに結構な賑わいです。
でも、ほとんどの方々は車で来てます。ひょっとしてここは、車じゃないと来てはいけない場所なのですか?
その答えはすぐに出ました。
「……引き上げますか?」
「帰りの汽車は何時ですか?」
ワタクシ、パソコンからプリントアウトしてきた時刻表を出します。確か1時間に1本くらい走ってたから、せいぜい30分くらい待てば……
「……15時10分です」
「は!?」
「14時台の便がありません」
我々、この〝陸の孤島〟にあと1時間半も残らざるをいけません。
迂闊でしたねぇ。後から列車ダイヤを見ると、この時間帯、運行車両の入れ替えの為(あるいは運転士さんの昼休憩の為)1時間ポッカリ空いてるんです。
「どぉしましょお……」
「ここでボーっとしてても仕方ないから、1時間後に集合する事にして、スライダーに乗りたい人は乗る、観光坑道を探検したい人は探検する――て事でどうですか?」
「いやぁ~……案内しといてアレですけど、僕は完全に気力が失せてます」
結論。
「駅へ引き返しましょう……」
駅まで戻ればタクシーを拾えるかもしれない。
まぁ、若柳まではかなりの距離があるから、非常に痛い出費になりますが。
もしかしたらバスが出てるかもしれない。沿線住民の足を確保するなら、まさか鉄道だけって話はないだろう。
ひょっとしたら他に何か観光拠点があるかもしれない。なくても、喫茶店か何かがあるかもしれない。
淡い期待を抱きながら、トボトボと引き返します。

「うっわぁ~……」
何っっっにもねぇんでやんの。
やけにだだっ広い駐車場は認識してたものの、駅前には一軒のラーメン屋があるだけ。ちょっと離れたトコにコンビニが一軒あるだけ。
バス停は見つけたものの、次のバスは栗駒駅前行きの14時48分。
バスで栗駒駅前まで行ったとしても、そこからまた〝くりでん〟に乗り継がなきゃならない。しかも、栗駒駅前まで何分かかるかもわからない状態では、迂闊には乗れない。
ここで1時間近く待って、15時10分の便に乗るのが得策のようです。
という訳で、「り」様は持参のパズル本と格闘開始。
2号さんは、ホームのベンチでひたすらボーっと喫煙タイム。
ワタクシはというと、暇潰しの散策へと出かける事にしました。
画像駅前には、ED20型貨物牽引車が置かれています。
若柳駅にあったものより塗装も綺麗で、いかにも展示車両という感じです。
どうしてそれが出来ない、若柳駅!
つーか、これは本当に展示車両なのか? かなり手入れが行き届いてる風だけど。
実は現役車両ではあるまいな。
でも、貨物運搬は廃止して久しいし、駅員や保線要員の搬送用?――に使うには、あまりに非効率だし……
(そもそも、ほとんど無人駅なんだから、駅員を配置する必要ないし)
やっぱり展示車両なのかなぁ?


この少し先には、平成2年まで細倉駅として使われていた木造の建物が残っていました。
ここが旅客の終着駅で、この先は鉱山まで続く貨物線になっていたそうです。その貨物線の一部を利用して駅が現在の場所に移動。細倉駅は廃駅となり、かつての駅舎は朽ち果てるに任せているといった状態です。
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地元の塗装会社の事務所として使われていたようですが、やがて倉庫になり、今では完全放置されているようです。
線路の方に回ってみましょう。
まだホームの面影がしっかり残っています。現存の駅・ホームがすぐそこにあるだけに、物哀しさは増加します。朽ちてゆくだけでも物哀しいってのに、これ以上哀愁を漂わせてどうすんのさ?


画像そうこうするうちに、入線時間が近づいてきました。
何処にこれだけの人がいたのかと思うくらいホームには人が溢れています。
そして、これまた何処にこれだけの人が潜んでいたのかと思うくらい、沿線は〝鉄ちゃん〟で溢れ返っています。
もちろん2号さんも参列します。徐々に〝鉄ちゃん〟ボルテージが上がってきてるようです。
……随分なスロースターターですこと。
居並ぶカメラの砲列の中、赤い車体をゴトゴト揺らせながら、1両の汽車が入ってきます。
これが折り返し便になります。



我々の旅も折り返しです。

この記事へのコメント

KEI
2008年01月02日 03:06
細倉マインパーク、私も廃止日のくりでんに乗って行ってきました!
この施設のカナメは、旧坑道でしょう。確かにまわりの付帯施設はお茶にごしに近いです。さしずめ、社会化見学の遠足に来た子のお遊びのための施設でしょう。
もっとも、坑道コース(アドベンチャーゾーン)もなかなかアヤシイところもあります。(個人的にはおもしろかったですが)
http://www.kurikoma.miyagi-fsci.or.jp/kanko/midokoro/adv_zoon.htm
いっしょに操業中の細倉鉱業前にある市営「鉱山資料館」へ行ってきたのですが、
こちらは至ってまともで入館料300円。鉱物の標本など、素晴らしいものでした。
炭鉱の街の盛衰を語ったビデオもなかなか感慨深かったですよ。
http://www.kurikoma.miyagi-fsci.or.jp/index.htm
讃岐屋
2008年01月04日 12:08
そうですか! 観光坑道は、中もB級の匂いプンプンでしたか!
いやぁ~……やっぱり話のネタに行っとくんだったなぁ~(笑)

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