いきなり(笑)松山・道後のらり旅

さてさて。映画も終わって。
時間的にもお昼時。何か食べたいなぁ~、と店を探しに行こうとした時――ソイツは胡散臭い笑みを浮かべてました。
どぉ~もぉ~、フランキーコバヤシでぇ~す。


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……アンタ誰!?

映画館のすぐ真向かい、アヤしい雰囲気を漂わせながら、ソイツは見るからに軽そうな微笑みをコチラに投げかけてました。
フランキーコバヤシ――松山の有名人ですかぁ? 正岡子規とどっちが有名ですかぁ?
なんか〝フランキー堺とケンドーコバヤシを足して2で割って5余り〟みたいな名前ですが、看板に描かれた顔はトニー谷っぽさプンプンです。今にもソロバン片手に「アナタのお名前何て~の♪」とやりそうザンス。
(今の若い人たちにゃ「何のこっちゃ?」でしょうな)
そもそも「新世界カフェバー」って何?
そのキャッチフレーズとアヤしげな雰囲気に誘われて――何よりもメニューに載ってた〝コバヤシライス〟ってのに惹かれて、お昼はそこで取る事にしました。
はてさて、どんな新世界がワタクシの前に現われるんでしょう。

――中は至って普通のカフェバーでした。
黒基調のシックなインテリア。流れる50’sアメリカンポップス。モニターに映されるMTV。
どこにでもある、ごくごくフツーのカフェバー。
……いやいや、侮るな。フランキーコバヤシは手強いぞ。きっと何か物凄い仕掛けがあるに違いない――なんて身構えてるトコへ、注文したコバヤシライスとジンジャーエールが登場。
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……ただのハヤシライスじゃん。
なぁに? フランキーコバヤシで出すハヤシライスだからコバヤシライス?
つっっっまんねぇ―――ッ!!
もっとさぁ、ひねんなさいよ。例えばさぁ、こんもり盛られたチキンライスの上で花火がバチバチ言ってるとかさぁ(そういうメニューがある居酒屋を僕は知っている)。
何とも拍子抜けした、ごくごく普通のカフェバーで、ごくごく普通の食事をしてまいりました。
それでもフランキーコバヤシは、今にも「レディース&ジェントルマン あ~んど お父っつぁんおっ母さん」と言い出しそうなスマイルを、僕に投げつけていました。
……う~ん、見事なチェンジアップでした。時速150㎞の豪速球が、手元でハエも止まるような超スローボールに変化した感じでございました。
――貴重な昼メシを返せ、コノヤロォ!!


さてさて。松山に来たからには、行かずにはおれない道後温泉。
松山市駅から道後温泉行きの市電に揺られる事20分あまり、明治の面影を残す道後温泉駅に到着です。
えっと……御存知の方が大半だと思いますが、松山には〝松山駅〟が2つあります。JR松山駅と伊予鉄道(いよてつ)松山市駅です。しかも場所が随分と(おそらく4、5㎞は)離れてます。ですんで、タクシーなどで「松山駅まで」と言うと「どっちの?」と返ってきますので御注意を。間違えて降りちゃうと、市電で3駅ほど行かなきゃいけなくなるので御覚悟を。
市電は、何処まで行っても大人150円。よしよし、誉めてつかわす。
風情のある道後温泉駅を出ますと……いますいます、坊ちゃんとマドンナがウヨウヨと(笑)
観光協会も大変よねぇ~なんて思いながら、駅前広場・放生園の足湯やカラクリ時計を後目に、道後温泉本館に向かいます。
ちなみにこのカラクリ時計、毎正時になりますと、坊ちゃん・マドンナはじめ小説『坊ちゃん』でおなじみの面々が顔を出すという、楽しい仕掛けになっております。画像
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そして、コチラのお店の前こそが、御存知どうでしょう『サイコロ1』における〝大泉さんスッ転び事件〟の事故現場となっております(笑)
いやぁ~、早朝でよかったね。もし真昼間だったら、すンげぇ注目浴びてたのは間違いないわ。「転んだ」以上に精神的ダメージが大き過ぎて、立ち上がれなかった事でしょう。だって、本館の目と鼻の先だもの。
今日はウサギのオモチャが、愛嬌たっぷりにピョコタンピョコタンと跳ね回っておりました。

画像道後温泉本館には、神之湯と霊之湯の2つのお風呂があります。
玄関口の入浴券売場で入浴券を買って、いざ館内へ。
こちら、タオルも石鹸も用意してありませんので、神之湯に入る方は、あらかじめ自分で用意していただくか、改札脇の売店で貸しタオル(石鹸付で50円)を借りましょう。モチロン、持ち帰れる記念タオル(200円)もありますよ。
神之湯は、浴室が西と東の2つあります(女湯の方は、脱衣所が2つありますが浴室は1つ)。どちらも作りは同じなので、混んでない方を選ぶといいでしょう。また、湯釜に刻まれた和歌や彫刻、壁のタイル画がそれぞれ違うので、両方入って、その違いを楽しむのもいいでしょう。
脱衣所には、セルフサービスのお茶が用意されてます。使った湯呑みは、ちゃんと洗ってからもどしましょう。
一方の霊之湯は、浴室も1つしかなく、神之湯に比べると小ぢんまりとしてます。でも、神之湯より利用客が少ないので、わりとプライベート感覚で利用できます。大島石と庵治石の浴槽、大理石の壁、何だかとても落ち着いた雰囲気です。神之湯の賑わった雰囲気も捨て難いですが、たまにこういうのもいいんじゃないですか。
神之湯二階席は、二階の大広間で休憩が出来ます。浴衣が用意されてますので、そこで着替えるもよし。持って階下の浴室へ行くもよし。
女性の方は、そんな光景を「まぁ、素敵vv」なんて堪能しながら(笑)渡り廊下を渡って更衣室へ。
たっぷりお湯を楽しんで、大広間へ戻ってきたら、お茶と煎餅のサービスが。窓越しに湯の町を眺めながら、しっかり湯疲れを癒しましょう(そんなになる迄入ってるんぢゃないっ!)。
霊之湯二階席は、専用の広間に案内されます。浴衣とタオルが用意されてますので、神之湯・霊之湯どちらでも好きな方に(または両方に)入る事ができます。
こちらも、湯上りにお茶と煎餅のおもてなしが待っています。
ババンとリッチに楽しみたい方は、三階個室へ。一階・ニ階席の利用が1時間以内なのに比べ、こちらは1時間20分と、よりプライベート感覚でのんびりできます。
こちらでの湯上りには、お茶と坊ちゃん団子が振る舞われます。
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その坊ちゃん団子――甘ぇんだ、これが。見た目、普通の串団子に見えますが……これ、餅じゃなくて全部アンコです。ミスターさん、一発KOです。甘さはアッサリめですが、1串3発です。ダメージ大です。
神之湯・霊之湯、どちらも男湯には「坊ちゃん泳ぐべからず」の札が掛けられています。女湯の方は……わかりませんけど、おそらく掛けられてないでしょう。そりゃあそうだ。さすがの夏目漱石も、女湯には入らなかったでしょうから。
そんな漱石がこよなく愛した部屋が、縁の品々とともに「坊ちゃんの間」として公開されています。
また、皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」も、拝観料210円(霊之湯利用者は無料)で見学する事が出来ます。皇室専用の浴室があるのは、この道後温泉だけです。
スゴイですねぇ。風呂入りにわざわざ道後まで来るんだぁ……(違うって)。
ただ思ったのは、今まで見学してた雅子さま・紀子さまは入る側に回って、今まで入ってた黒田清子さんは、今度は見る側に回ったって事。清子さん、見学しながら思うんでしょうか。「昔はここに入ってたのに……」て。
……それ以前に入った事あるのかな?

さて、この道後温泉本館。銭湯感覚で入るだけってんなら神之湯1階、「せっかく来たんだから」という方には神之湯2階、「もう二度と来る事もないし、思い出づくりに」という方には霊之湯をオススメします。
『千と千尋の神隠し』に出て来た風呂屋〝油屋〟のモデルとか云われ、歴史を感じる立派な建物ですが……泊まれませんのであしからず。宿泊は、温泉街の旅館・ホテルでお願いします。


松山の旅のシメは、やっぱり駅弁。松山で駅弁といえば、鈴木弁当店の『醤油めし』で決まりでしょう。
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昔は茶色の厚紙で出来たパッケージだったんですけど、今はこの紺のパッケージに変わっちゃいました。
でも味は変わってないから許す。
醤油で上品に味付けした御飯の上に、錦糸玉子と鶏肉、シメジ、ゴボウ、筍、ゼンマイ、レンコン、煮付けたわらびと椎茸。箸休めの漬物は、松山名物カブの紅漬け。彩りにサクランボを添えて。
何と申しますかねぇ~、素朴な味にホッとするんですねぇ~。昔からの変わらぬ味に安心するんですねぇ~。
これで税込730円ってのも嬉しいじゃないですか。
ごちそうさまでした。満足。



そんなこんなで、楽しい楽しい松山への日帰り旅でございました。

ん? 何しに行ったんだっけ?

この記事へのコメント

2006年02月25日 06:25
GWに道後温泉は立ち寄るつもりで予定を立てておるところでございます。大広間に煎餅やら坊ちゃん団子やらが振舞われるシステムがあるんですか。すげーですね。

あえてフランキーコバヤシには触れない方向でw
讃岐屋
2006年02月25日 22:29
駐車場環境は劣悪ですよ。
道が狭いんで路駐は出来ませんし(したら即レッカーでしょう)、パーキングメーターは常に使用中だし。すぐそばの有料駐車場は狭いし、もう一つの丘の上の広い駐車場は、工事中で入口・出口が一方通行。

お覚悟召されい。
(て、GWまでには工事も終わるカナ?)
2007年01月07日 00:08
コメントどうもありがとうございました。これからもどうぞ宜しくお願いします。

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