♪川~は 流~れ~て……

どこどこ~行く~の~♪ てか(笑)
須崎から窪川までは特急で25分程。そこからJR予土線で宇和島へ向かいます。
列車は四万十川と並行して、右に左に、上に下に(下は違うっ!)、くんずほぐれつ(それも違うっ!)進んでまいります。
それにしてもこの列車――列車と呼ぶのもどうなんだろう?
1両編成のワンマンカー。シートは対面ベンチシート。トイレはありません。それでもって、各駅停車で宇和島まで2時間あまり。
……通勤電車じゃないんだからさぁ。この車両は郊外型には不向きなんじゃない?
じゃなかったら、せめてトイレ設備くらい付けようや。〝漫画列車〟だって、あのちっこい体でトイレは付いてたぜ。
乗車される方、最後まで我慢する根性か、尿瓶のご用意を(笑)

画像皆さん、これが四万十川です。
〝清流〟と謳うだけあって、水は澄みきっていて、川底の石まで見渡せそうです。車窓から見てもそう思えるんですから、いざ川の傍まで行ったら、さぞかし綺麗なんでしょう。
「日本最後の清流」の名に相応しい、悠々たる流れです。
こりゃあ鮎だの青のりだのが旨い訳だわ。

突然ですが、ここで難読地名クイズぅ~っ!!
問題です。「半家」と書いて、何と読むでしょう?
ん~……〝はんか〟? それとも〝はんけ〟? ちょっとひねって〝なかや〟とか?
ブッブーッ!
正解は……

や~い! ハゲ ハゲ つるっぱげ~っ!!

……ただ今、一部に不穏当な発言がございました事をお詫び申し上げます。
正解は〝はげ〟でございます。
ねぇ? スゴい地名でしょう?
街中ハゲだらけですよ。ハゲ小学校にハゲ農協ですよ。どんなにフサフサした人が住んでても、町名はハゲですよ。町長もハゲなら可愛いあの娘もハゲ。
車内アナウンスだって「間もなくハゲ、ハゲです」だもの。ハゲに「間もなく」もへったくれもあるもんかって話ですよねぇ。
え? ハゲ、ハゲ、うるさい? いい加減にしろって?
――ハイ、わかりました。反省します……
この半家という地、元をたどりますと平家の落人の里なんだそうです。自分たちが平家の者だと知られると身が危ういってんで、〝平〟の字の横棒を一本ずらして〝半〟にしたんだとか。
そんなんで騙そうとした平家も平家なら、あっさり騙される源氏も源氏だよね。


ガタゴト揺られながら宇和島に着いたのは午後3時21分。
駅前通りを飾る椰子と蘇鉄の木が、南国ムードを一気に盛り上げてくれます。そして、商店街の向こうに、ひょっこり頭を見せているのが宇和島城の天守閣です。
画像築城の名手・藤堂高虎が築き、伊達政宗の長男・秀宗が居城とした、三層三階の天守閣。またの名を「鶴島城」と云います。
残念ながら、城跡で現存しているのは、この天守と上り立ち門という脇城門だけです。
不思議でしょう? 普通は天守閣が真っ先に取り壊され、櫓が二つ三つ残されるものなんですけど、ここ宇和島城では天守が最後まで残されたんです。
さて、この天守閣。明治の廃藩置県に伴なう廃城措置も、空襲による焼失も免れ、昭和37年に解体修理を受けたものの、最後の大改修が行なわれた寛文年間(1670年頃)の姿を今に残しています。
秀宗入城の元和元年(1615年)から明治を迎えるまで、宇和10万石は代々伊達一族が統治してきました。それを証明するかのように、天守の鬼瓦には九曜紋、玄関の欄間には三引両と、それぞれ伊達家の家紋が残されています。
では、中に入りましょう。
玄関から入ると、目の前に階上へと続く急勾配の階段があります――つーか、それしかありません。
「殿。がらんどうにございまする」
「案ずるな。数々の宝物は、これを降りた先の郷土館と、麓の伊達博物館に展示しておる」
「殿。閉館の午後4時をまわっては、見る事も叶いませぬッ」
「このうつけ者めがッ!」
急な階段を、まるで這うようにして上がります。これは城を攻められ、敵に中へ入られた時の為に、わざと狭く急勾配にしてあるのだそうです。確かに、この階段で上からどんと蹴られたら、下まで一気に転げ落ちそうな雰囲気ではあります。
「殿。階段がいささか急過ぎではござらんか」
「たわけた事を。天守の階段とは何処もそういうものよ」
二階もがらんどうです。西側の格子窓からはフェリー港が見えます。といっても、船は対岸の日振島まで行く便だけです。完全な離島航路です。
いよいよ最上階。三階には、修復工事で出た柱が何本か展示されています。ですが……朽ちて白蟻が巣食った柱を見て、何を思えと云うのでしょう。
「殿。唯一の展示が白蟻の巣というのは、いかがなものかと存知まするが……」
「いかに強固な城郭とて、たかが蟻一匹に倒される無常を知れぃ」
「ハッ! 肝に銘じておきまする」
そういう事じゃないでしょう?

え~……見学コースは以上です。
……以上ってかい!!
やっぱりね、城なんてのは遠くから眺めてるのが一番なんですよ。
なぁんて偉そうに言ってますが、いざ中に入れると聞いたら、入りたくなるんですなぁ。なにしろ城マニアですから(違うッ!)
「殿ッ!」
それはもうええっちゅうに(笑)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック