実録・陣取り合戦 ―ひとり民族大移動―

わしゃアンドレ・ザ・ジャイアントかい!(笑)

第1回の緊急ミッションをクリアしたものの、費やした時間は1時間50分。「2時間ペナルティ食らったも同じやん!」という声には、この際耳を塞いで。
プランD最大のネックは、勝敗の鍵を握るであろう長野県12,600ポイントを押さえつつ、最大の武器『快速ムーンライトながら』に何が何でも乗る為、脇目も振らず、乗り継ぎに次ぐ乗り継ぎをして行かねばならないって事。当初予定していた「信州で温泉」という楽しみも封印――つーか、寄ってる暇なんかありませんって。

16:37 中津川発
名古屋からの快速セントラルライナーから、松本行き普通列車に乗り継ぎ。
かつて島崎藤村は「木曽路はすべて山の中」と表現しましたが……パソコンを使うのはあきらめました。山の中だもん、電波なんか届かないって。ただただバッテリーを消耗させるだけです。
決断。寝る(笑)
寝てばっかりじゃんかよぉ(爆)
すいませんねぇ。ミッション、まだ尾を引いてるんですよ。まだ割り切れないでいるんですよ。
「よぉし、わかった! 割り切った!! OK、OK!! …………でもなぁ~……」
ずっとこの繰り返し。
申し訳ありませんねぇ、典型的なA型なもんで。完璧主義色が濃いもんで、予定通りいかないとストレス溜まるんですよ。一番のストレス発散は「すべてをブン投げる」ですけど、そういう訳にもいかず。黙って護送されてく以上、寝るより外に発散方法ないじゃないですか。
やっぱりアレですね、観光って大事なんですよ。移動だけじゃ、人間ダメになるんですね。「移動がメイン」なんて云ってる場合じゃありません。だって、「移動がメイン」じゃなくて「移動のみ」なんですから。そして、それがまだ続く。夜まで続く。明日も続く。ゴールまで続く。
……壊れるって。
そういう訳で――寝てていいですよね?

18:28 塩尻到着。次の甲府行きが出るまで30分。
信州といったらソバでしょう。食わなきゃウソでしょう。
一旦改札を抜けて……待合室内に蕎麦屋。そして行列。一瞬気が引けましたが、まぁ頼むだけ頼んで、車内に持ち込んでもいいや、くらいに思ってたんですよ。ところが
「列車内への持込は御遠慮ください」
ひでぇ貼り紙だ。ほのかな希望を打ち砕く貼り紙だ。
トボトボとホームに戻ったところで、開いてるのはキオスクだけ。そもそもホームにそば屋なんかない。駅舎内に店を構えてるから、ホームに店出す必要ないんだな。
信州といったらソバ。食わなきゃウソでしょう――はい、ウソでした。
失意の讃岐屋、せめてもの土産品に、わさび漬けを買う事だけは忘れませんでした。

塩尻を出てしばらくすると、窓に雨粒が当たるようになり、それが段々強くなって行く。最初の計画で温泉に入る予定だった上諏訪に着く頃には、激しい雷雨の模様を呈してきていた。
ここへ来て確信した。名古屋2時間の足止めは、旅神様の粋な計らいなんだと。「オマエ、あのまま行ってたら、大雨に降られて身動き出来なかったよ」と優しく諭してくれてるんだと。確かに、当初の予定通りに上諏訪入りしてたら、せっかくの温泉浴場までの行き帰りでズブ濡れになって、もう一度浸かりたい気分のまま出発する事になってただろう。
讃岐屋、セーフです。ある意味救われてます――そうとでも思わなきゃ……
後は、これ以上激しくならないよう祈るだけです。土砂崩れなんかで不通にならないよう祈るだけです。りーまんとらべらーさんの二の舞にはなりたくないです……
下り列車がビミョーな匙加減で遅れ出し、お陰ですれ違い待機をしているコチラ側も遅れ出すんですが、運転士の絶妙なアクセルワークで、甲府までには完全に遅れを取り戻し、定刻到着となりました。
ハイ、JR東日本さんに拍手ゥーッ!

21:34 甲斐大和臨時停車
だいぶ長い事停車してます。追い越しの特急列車待ち合わせの為の停車だそうです。その特急、だいぶ遅れてるようです。
このままだと、高尾に着くまでにどれだけ遅れるんだ?
高尾到着予定が22:30。乗り継ぎ予定の東京行き中央快速が出るのが22:39。9分だ。9分までの遅れなら、何とかなる。つーか、JRも何とかしてくれるだろう。
それ以上遅れたら? 接続はあるか? 多少は待ってくれるだろうが、何処で切り捨てられる事やら。
急に不安になり、甲府で買ったバナナを食べながら(そんなのしか、もう残ってなかったのよ。駅弁はさっさと売り切れるし)時刻表をめくる。
え~っと、高尾から東京へ向かう次の列車は……あ、あらぁ!?
次が……ない……
次どころか、この後に接続する便すら載ってない。
何だ? どうした? ダイヤ改正でもあったか? いや、そんなハズはない。あってたまるか!
……逆算しよう。横浜線だ。八王子から横浜線に乗り継ぐから、横浜線の終電の時間が判れば。最悪、横浜一泊になったとしても……ふと、時刻表に赤鉛筆でマーキングしてあるページに気付く。そこにはこう書いてある。

     『東京地区標準時分 中央線・中央線特別快速』

思い出した! 東京-高尾間の中央線快速は、別ページに書いてあるんだった!! 「中央本線」のページには書いてないんだった! 自分で忘れないよう間違わないようにって、事前にマーキングしてたんじゃないか!!
……バッカだぁ~!!
改めてプランをチェック――間違いない。合ってる。このプランで行ける! 間違いなく小田原で『ムーンライトながら』に接続できる!!
ほっ。
西前頭三枚目 讃岐海、見事な一人相撲でした。危うく寄り切られるところを、よく土俵際で踏ん張りました。最後は素晴らしい「めくり倒し」でした。
……アホか。本当に「三枚目」だもんなぁ。

かくして、甲斐大和をギリギリの8分遅れで出発し(その遅れすら取り戻し、逆に1分早く到着するといった荒業を見せたJR東日本さんに、もう一度拍手ぅ!!)、高尾から八王子、八王子から東神奈川、横浜と乗り継ぎ、超タイトなスケジュールも物ともせず、見事に小田原で夢の列車『ムーンライトながら』に接続出来たのでした。
夢は夢でも〝悪夢〟になるとも知らずに……ニヒ

この記事へのコメント

2005年09月13日 23:47
別ページでも載っているだけマシですよ・・・
やっぱハンディタイプはダメですな
讃岐屋
2005年09月14日 02:46
あら。私も持ち歩いたのはコンパクト時刻表ですよ。あとはPC搭載の「駅すぱあと」頼りで。大型版を持ち歩くのは往生しまっせ、ひびきはん。
でも、JTB版の時刻表は〝読み物〟として好きなんですよ。特にあの欄外が。

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