実録・陣取り合戦 ―苛酷な旅の幕開け―

「何が起こるかわからないから旅なんだ」
タレントにして旅の巨匠(笑)大泉洋さんは、かつてこうおっしゃいました。
願わくば、想定の範囲内でお願いします……

21:00 企画スタート
高松駅前で、意気揚々たる写真と一緒に、企画に臨む心意気をアップして、いよいよスタートです。
ルート作成時は、〝四国の陸の玄関〟坂出からのスタートを予定してたんですが、「軍資金の範囲内でのバス利用可」という新ルールを受けて、高松に変更しました。ある作戦が頭にあったからです。
この判断、吉と出ますか凶と出ますか――

21:13発、岡山行きの快速マリンライナー66号は、乗客の半分がサラリーマンです。たぶん職場が高松で、岡山や倉敷の家から通ってるのでしょう。事実、岡山側に渡った途端に続々と降りて行きます。
そんな人たちを後目に、僕はすっかり眠りこけていました。夜勤明けの身に、カタンカタンという響きは悪魔の囁きです。まして完徹ですからね。出発前に買ったお茶のペットボトルを握りしめたまま、熟睡してしまいました。
目を覚ましたのは岡山駅構内に入ってから。電車がカーブを切って、急にグラリと体が横に揺れたので目覚めたんですね。
岡山から三原行きの普通列車に乗り換え。ここから、広島県に入る最初の駅・大門に向かいます。
当初の予定通り、広島県に一歩だけ入ってすぐ引き返す〝タッチ&ゴー作戦〟を実行に移します。それが出来るのは、ここ大門だけ。隣の東福山まで行ったんじゃ、岡山へ戻る便がありません。かといって、福山で一泊してしまうと、翌日の計画がツラいものになってしまう。
まさに苦肉の策であります。いくら広島県8,500ポイントを獲得する為とはいえ、あまりに姑息な手段じゃないかと、少し後ろめたかったのですが、他のチームのブログを覗いてみると、どちらさんも同じ作戦を取ってるじゃありませんか。
「なぁんだ。気に病む事ないじゃん」
もう、胸張って「一歩だけ! さぁ引き返しましょう」(笑)

岡山へ引き返す電車――あのねぇ、異質。異質ですよ、あれは。
終電ですよ。岡山着く頃には日替わりですよ。なのに……なんであんなに高校生が乗ってんの?
クラブ活動で遅くなるとかってんなら、まだわかる訳ですよ。でも、どう見てもそういう雰囲気じゃない。だって制服着てないもん。「○○高校○○部」とか入ったジャージじゃないもん。見るからに「遊んで来ましたぁ。もう終電だから帰りまぁ~す」って感じで。
……いいのかぁ? そもそも何処へ遊びに行ってんだぁ?

0:08 岡山着・第1日の終わり
計画段階から、「岡山から先へは行けない」というのはわかってました――いや、行けなくはないんだけど、何処だかわかんないような駅で放り出される訳ですよ。降りたはいいけど、そこが何にもないような無人駅(ホームだけだったりとか)だったりしたら、怖くて怖くて……そんなトコで、始発が動き出す朝6時過ぎとかまで待てって言われたって……
だから、岡山止まりにしときました。岡山なら、駅前にサウナやカプセルホテルだってあるし、24時間営業の店だってあるし。
岡山駅では、ちょっと小ネタを披露するつもりでした。
新幹線改札口前の待合室でゴロンと寝転んで、仮眠を取ってるような写真を撮って「岡山駅で一泊ッ!」てな事をやるつもりでした。写真だけ撮ったら、すぐに移動するつもりで。
ところが。
待合室は、もう清掃業者が入ってワックスがけをしてる。工事現場のようなカラーコーンとポールまで置いて。とても近づける様子じゃない。
ならば、もう一ヶ所。改札を出た先に、もう一ヶ所待合室がある。ベンチがないんで「おいおい、本当にこんなトコで寝るつもり?」とツッコまれるのを承知で。
ところが。
シャッターが閉まってる。どうやら夜10時を過ぎると閉鎖するみたい。リサーチ不足でした。
小ネタはあきらめました。
さぁ。そうと決まったら、選択肢は二つです。駅前のサウナでゆっくり仮眠を取るか、歩いて15分先のインターネットカフェで他チームの情報収集にあたるか。
一番怖いのは寝過ごす事ですね。それで行き先は決まりました――ネットカフェです。わずか数時間の為に5,000円近いサウナ代を払うのもどうだ、というのもありましたが。

いやぁ~、驚きましたね。噂には聞いてましたが、最近のネットカフェにはシャワー室や仮眠室まであるんですねぇ。たまに行く――というか、高松のネットカフェって、せいぜいネット席とコミック席があるくらいですよ。おまけに無料でモーニングセットまでいただけるとあっちゃ、これはもうカプセルホテルと同じじゃないですか。いや、パソコンが自由に使えるとあっちゃ、カプセルホテル以上じゃないですか。
夜10時から朝8時まで、全施設を自由に使えるというナイトパックを選択。万が一の為、目覚まし時計も借りて。
早速、ネットで他のチームの動向をチェック。
なるほど、僕のように何処かに停滞中のチームもあれば、うまく夜行をつかまえて移動を続けてるチームもある……て、りーまんさん!?
なんと、夜行で北上中のりーまんとらべらーさんが、大雨の影響で、村上手前で足止めを食らってる様子。大アクシデントであります。
ど、どうしちゃったの? 大丈夫?
でも、だからといって「これはチャンス!」とばかりに次の県に進むって事が出来ない。何せ、始発が動くのは朝5時過ぎ。それまでは何処へも行けない。まぁ、りーまんさんも二進も三進も行かないようだし、コチラも少しゆっくりしましょう。
コメントを二つ、三つ返したまでは覚えているんだけど、後の記憶がありません。
目覚ましに起こされたのが朝の4時半。
……4時半ですと!?
予定では4時に起きて、シャワーを浴びて……いかんいかん! ぼちぼち店を出ないと始発に乗れないって!!
そそくさと精算を済ませて、駅に戻った時には5時少し前。赤穂線の始発電車が5:13発。朝食は……いいや、姫路到着予定が7:10だから、それまで我慢しよう。どうせ寝て行くつもりなんだし。
ところが改札に駅員さんがいない。それは困った。きっぷに2日目のスタンプをいただかないと。大声で呼んでも誰も出てこない。
……仕方ない。このまま通って、車掌さんからもらおう……と行きかけた時、駅員さん発見! 慌てて引き返してスタンプをゲット!!
播州赤穂行き電車に乗り込み、岡山を出発する頃には――始発に乗れた事への安心感からでしょうね――早くも白河夜船でありました。

おやすみなさい……

この記事へのコメント

2005年09月11日 02:21
さて45時間を振り返るのに、どれくらいの記事数が必要でしょう?
1)全6回 2)全9回 3)それ以上

それはそれとして、私がドツボにはまったのは、小ネタ師匠が出発されてからです。ハイ。それまでは順調に…あ、テメェだけ順調には行かせねぇって小ネタ師匠の呪いに引っかかったのか、小ネタ師匠のトラブル癖に引きずられたのか、呼ばれてしまったのか…
2005年09月11日 03:28
てっきり、高松駅21:20-新宿駅6:50の夜行高速バス、ジャスト一万円!かと思いましたよ。さすがに、最初に限度額一万円全部使うのは心配ですけど、出発時刻がほどよい感じだったので。
讃岐屋
2005年09月11日 17:14
>りーまん様
全ての旅行者たちに、呪いを……
後世にトラブルとアクシデントを……

――て、僕はモーツァルトですかい?
(わかる人にしかわからんな)

>すくすく日記様
いくら何でも、そこまで豪気じゃありませんですよ。
何が起こるかわからないのに、初日から全額投入するなんて……
2005年09月11日 22:43
そりゃ、普通に考えれば初日に全額投入はありえないです。でも、「企画スタートは2日21時とする」というご提案の主ですから!!

久々にhttp://t-back.at.webry.info/200507/article_165.htmlを読み返したら、懐かしかったです。あぁ、この頃からすでに戦いは始まっていたんですね(で、りーまんとらべらーさんは当然の行動として1ヶ月前に夜行の指定券を確保)。

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