冬の但馬路・のらり旅 ―第5夜―

≪外湯めぐり 温泉三昧≫


本日のお宿、その名も『お宿 白山』。
温泉街から反対側に歩く事10分あまり、円山川沿いの和風旅館です。客室数は17室。離れ5室。線路沿いなので、電車の音が気になる人にはお薦めしませんが、それさえ除けば大変静かなお宿です。
通された部屋は和室8畳。一人には十分過ぎる広さ。でも上がりが狭い。半畳ほどしかないので、ドアが邪魔で出入りに苦労する。そして、トイレが面白い場所にある。普通なら、部屋に入ってすぐにあるんですが、ここは部屋の奥。窓際。でもウォシュレット。申し分なし。
さぁ、外湯めぐりに出かけましょう。旅館ですから、当然内湯もありますが、ここはせっかくですから、浴衣に下駄をカランコロン響かせながら温泉情緒を楽しみましょう。
城崎温泉のシステムとして、旅館の浴衣・下駄・湯かごのいずれかがあれば――城崎温泉に宿泊している証拠さえあれば、通常500円かかる入湯料が、何軒まわろうがタダで入れるのです。城崎で外湯めぐりを計画している方、是非ともチェックインを先に済ませて下さい。
ところで、『お宿 白山』さんの問題。
客室に用意してあるのは、ごく普通の浴衣。見た目入院患者。「エ~ッ!? やァだァ~! 全然オシャレくなぁ~い!!」とお嘆きのアナタ! 大丈夫!! ちゃんと可愛らしい色浴衣も用意してます――レンタルですけどね。
温泉街からチョット離れてるので、帰ってくるまでに湯冷めしかねない。旅館の方は「『さとの湯』の足湯で、十分に暖まってからお戻りになるといいですよ」とアドバイスしてくれました。
フロントで湯かごと回る分だけの外湯入湯券をもらって出発です。あちこち見て回るつもりだったので、普通の恰好に靴履いて。
え? 温泉情緒はどうしたって? ……聞かなかった事にして下さい。

画像温泉街の一番奥、温泉寺境内・大谿川(おおたにがわ)沿いの薬師公園の中に、城崎温泉の元湯があります。ここ温泉寺は、大師山に登るロープウェイの山麓駅でもあります。
温泉寺――何つー直接的な名前なんでしょう。
元湯は、大きな石のてっぺんからこんこんと涌き出てます。木枠で囲ってあり、触れはしなかったので、どれほど熱い湯なのか調べられませんでしたけど――だって、火傷したくなかったんだも~ん(テヘ)。
元湯のすぐ横には足湯が、温泉寺本堂のそばには湯飲場があります。
城崎温泉には七つの外湯があって、それぞれが守護脇神を持っています。外湯めぐりは一湯一湯、願掛けをしながら入る訳です。
僕の外湯めぐりは、ここ元湯からスタートです。
画像大谿川の反対岸に建つのが、城崎温泉最古の湯・温泉発祥の地『鴻の湯』です。コウノトリが足の傷を癒したという伝説から、この名が付いたといわれてます。「しあわせを招く湯」として夫婦円満・不老長寿の願掛けの湯です。
売りは庭園風呂――つったって、ちょっと広めの露天風呂です。何だかチョット拍子抜け。ま、こんなもんでしょ。ゆっくり浸かってたかったんですけど、すぐ隣でNTTの保養所解体工事があって、削岩機やらドーザーやらの音が山だの建物だのに反響しちゃって、早々にギブアップ。工事の終わった夜に来ればよかった……。




画像湯の里通りと名付けられた通りを少し歩き、古まん旅館の先から右手に折れた突き当たりにあるのが、道智上人の曼荼羅一千日祈願で涌き出たといわれる『まんだら湯』。その伝説からか、「一生一願の湯」と呼ばれています。商売繁盛・五穀豊穣の願掛けの湯です。商売を営んでいる方、金儲けしたい人、存分にお入り下さい。
ここの売りは露天桶風呂。なるほど、中庭に面した場所に、人一人入れる大きさの丸い湯船が設えてあります。ここは良かったなぁ。何だかほっとしたなぁ。一歩間違えると、味噌入れられて煮込まれそうですけど。いいダシ出てます(笑)



画像道を引き返し、通りを行ったすぐ左手に、後堀河天皇の皇姉・安嘉門院が入湯された事から名付けられた『御所湯』があります。安嘉門院にあやかって「美人の湯」といわれてます。
「ヤロォが美人もねぇもんだよなぁ」とパスしましたが、後でパンフレットを見たら、良縁成就の願掛けの湯だとか。……しまった。これで今年も縁がねぇや(笑)
湯の里通りを少し行くと、左手に四所神社があります。今年の秋には、この神社の隣に『御所湯』が移転します。また、『御所湯』の向かいには、桂小五郎逗留のつたや旅館。その隣には志賀直哉ゆかりの旅館三木屋。ここの一室から名作『城の崎にて』が生まれました。


画像湯の里通りの突き当たり、王橋の袂に建つのが、城崎最大の外湯『一の湯』です。江戸中期、温泉医学者が天下一の湯と推奨した事から名付けられたそうで、「開運・招福の湯」であります。願掛けは合格祈願・交通安全。とりあえず運は開けるし、交通事故には遭わないし、万事OKという事でいいですね?
ここの売りは洞窟風呂――て何? 入ってみると、ナルホド洞窟だ。天井まで大きな岩が覆い、まさに「岩をくり抜いて作りました」的演出がなされてます。





画像王橋を渡らず、川沿いの柳並木の通り(北柳通り。ちなみに反対岸の道は南柳通り)を少し行くと、去年の2月にリニューアルしたばかりの『柳湯』があります。外湯には見えない純和風の造り。ここは「子授けの湯」で、入口前には足湯もあります。毎月第2・4金曜日は休みです。
シングルファーザーにはなりたくないので(笑)、ここもパス。







画像北柳通りをまっすぐ行くと、近代的な建物が見えてきます。どう見ても町役場庁舎か公民館。ここが外湯『地蔵湯』です。泉源から地蔵尊が出た事から、この名が付いたとか。お地蔵様が出たから「衆生救済の湯」と呼ばれ、そのお地蔵様も玄関横の祠に祀ってあります。
水子供養の願掛けの湯――ますます用がないので(笑)パス。







『地蔵湯』前の橋を渡って、土産品店が立ち並ぶ道をまっすぐ行くと、城崎駅前に出ます。
城崎駅前の『さとの湯』を含め、以上が外湯七湯。『柳湯』『まんだら湯』は夕方3時から、それ以外の外湯は朝7時から夜11時まで入れます。

城崎駅が外湯めぐりのゴール。
なんだ、結局三つしかまわれなかったなぁ。根が貧乏性なもんで、全部まわろうとか思ってたのに。
いや、全部まわったら湯あたりでダウンするって。


讃岐屋、ふやけまくってます。

この記事へのコメント

りーまんとらべらー
2005年02月03日 22:36
夜の11時までしか入れないのですか・・・夜行性の私にはキビシイお話ですな。
讃岐屋
2005年02月04日 00:20
外湯って、要は公衆浴場ですからね。24時間営業って訳にはいかないでしょう。ま、その辺は割り切っていただくとして。

ちなみに、旅館の風呂は夜10時で終わってましたねぇ。

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