1泊2日・長州生き地獄ツアー ―第6夜―

画像≪ 萩市内ほっつき歩記・2 ≫


松陰神社から、国道191号線を西へ向かう。萩美術館前を右に折れて、市民球場裏手の無料駐車場へ。途中、萩の藩校・明倫館の跡地(今は明倫小学校が建つ)を右手に見るが、遺構として残っているのは、「観徳門」と名付けられた表門のみ。さして見る程でもないので、通り過ぎる。
(いや、後から見に行きましたけどね)
駐車場から橋を渡って程なく行くと、江戸屋横丁・伊勢屋横丁・菊屋横丁の3つの筋からなる「萩城下町」へ。まずは、一番近い江戸屋横丁から。

最初の路地を右手に折れて少し行くと、円政寺(かつての名は法光院)というお寺があります。ここは、高杉晋作・伊藤博文が幼少の頃、雑用のかたわら勉学に勤しんだ寺なんだそうです。拝観料200円を払って境内へ。特製の絵地図をくれます。(絵地図だけの方も1枚200円)
山門をくぐってすぐ右手に、金毘羅社という伽藍が建っています。ここは、子供の頃から病弱だった高杉晋作が、健康祈願に毎日通っていたそうです。この入口に大きな天狗の面が祀ってあり、晋作が何事にも物怖じしないように躾けられたという逸話が残っています。
金毘羅堂の奥には神馬がいます。普通は本当の馬がいるものですが、ここの神馬は、本物そっくりに彫られた木馬です。晋作や博文も、この境内で遊んでは、馬の鼻っ柱を撫でていたそうで、それにあやかりたい人が同じように撫でて行くものだから、馬の鼻はもうテッカテカに擦り減っちゃってました。

画像円政寺からもう少し先を行くと、桂小五郎(のちの木戸孝允)の旧宅があります。入場無料。
小五郎は、昔から成績優秀、神童と賞されていたそうで、8歳の頃の習字には、「甚だ宜し」(今でいえば花マルッ)という先生の朱筆も残されています。
桂小五郎といえば、芸者・幾松。のちの松子夫人です。館内には二人の肖像写真も展示してあります。「長州一の美男美女」と言われただけあって、大変美しい方でしたね。
う~ん、そうですねぇ……桂小五郎は山口崇、松子夫人は雛形あき子……かな? 雰囲気は似てると思うんだけどなぁ……。

ほんの数百mの路地を突き当たり、左に折れると、一際目を引く白壁の屋敷があります。長州一の豪商・菊屋家です。入場料500円。
菊屋は武士(大年寄格)でありながら商売人でもあり、屋敷も店舗でありながら藩の御用屋敷でもあり、幕府や朝廷からの特使を迎える本陣でもあり、時には評定所でもありました。長州藩の政治・財政は、すべて菊屋を中心に動いていたと言っても過言ではないようです。
……城の存在意義はどうなる?

菊屋家を左に折れ、菊屋横丁(通りに名前が付く程ですから、その繁栄ぶりは推して知るべし)を真っ直ぐ行くと、右に高杉晋作の旧宅があります。入場料100円。ですが、残念。この日は休館でありました。
……あれ? 去年来た時も休館だったな。僕、高杉晋作に嫌われてるかな? 秋には新しい記念館が萩城址の方に出来るとか。そのせいもあるのかな?
それにしても、こうして歩いてみると、幕末維新で活躍した人って随分御近所に住んでたんだなぁ、と思います。萩の街が小さいから? 時には親子でこんな会話もあったんでしょうか。
「晋作! まぁたアンタは悪さばかりして。桂さんトコの小五郎ちゃんを見習いなさい!」
なぁんて。……ないな。

真ん中を通る伊勢屋横丁は……たいして見るものもナシ、と(笑)

画像城下町を後に、菊ヶ浜方面に車を走らすと、萩城址「指月公園」があります。有料駐車場は100円ですが、売店の駐車場に停めるとタダ(笑) で、駐車場から石垣に囲まれた道を少し歩くと、正門があります。入場料300円。
萩城としての名残は、残念ながら石垣しか残っていません。すっかり普通の公園になってしまっています。堀も内堀だけです。唯一残っているのは茶室くらいなもんでしょうか。
駐車場の向かいには、厚狭毛利家の屋敷長屋があります。入場料は300円ですが、この入場券は萩城址と共通になってますので、300円で萩城址と屋敷長屋と両方が見られます。
で、木造りの門をくぐって……あら?
ただ座敷が長屋風に続いてるだけ。え~と……これだけ?
ん……と……何つーか……ガッカリ。最後の最後でババ引いたみたい。

通り一本はさんで武家屋敷が並ぶ。代々の城代家老の屋敷跡だったり、藩の要職だった武士の旧宅だったり。してみると、この一帯は上級武士が住み、「城下町」の方は中級・下級武士が住むという住み分けが出来ていたのかな、と思う。当時の藩政・日本の将来に不満を抱いていたのが下級武士中心だったのが、何となくわかる気がする。
城下町なんて、どこも同じ白壁の路地だから、さしてじっくり見る必要もナシ。維新志士の「い」の字も住んでいた訳じゃなし。己の保身だけを考え、のーのーとしていた人たちの屋敷跡なんて、見る価値もないでしょう。(あ、ちょっとダークだ)


萩の街並みを歩いてみて鬱陶しかったのは、どこへ行っても、あちこちにNHK大河ドラマ『新選組!』のポスターやら写真パネルやらが、やたら目に付く事。そりゃあね、今ブームだってのはわかるんだけど……もぉえぇっちゅうねん!

さぁさぁ。駆け足で回った萩市内ですが、せっかく山口県まで来たんだから、アレを見なきゃウソでしょう――という訳で、国道262号線に進路を取り、昨日来た道を戻ります。目指すは日本一の鍾乳洞・秋芳洞、秋吉カルスト台地――――っ!!
あ。しっかり買い求めましたよ、「毛利の殿さま巻」。
目標達成!(違うって……)

この記事へのコメント

sora@o
2004年08月18日 02:19
会津に行っても「新選組!」ポスターがいたるところに貼ってありました。しかも月イチで誰かしら出演者が訪れてるってところが凄い!山南さんとか土方さんとか島田さんとか・・・
でも、長州の方々は新選組に「キィィィ~!コノヤロー!!」って思ってるんでしょうかねぇ。仙台生まれの私は、新選組の肩を持ってしまいますが(爆)。どっちが良いとか悪いじゃなくて、日本にもそういう時代があったんだなぁ~と純粋に感心してしまう私って呑気なのかなぁ。歴史好きの方にはボコボコに叩かれそうだ・・・ウワァ。

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