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zoom RSS 決闘罪ってナンだ!?

<<   作成日時 : 2011/08/18 15:58   >>

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駐車場で決闘したとして、香川県警坂出署は16日までに、同県丸亀市の土木作業員(16)と坂出市の専修学校生(18)の少年2人を決闘容疑などで逮捕した。同署によると、決闘罪の適用は珍しく、県内ではほとんど例がないという。

2人は7月31日午後7時40分頃、宇多津町内の駐車場で決闘し、素手で殴り合うなどした疑い。土木作業員が顔面打撲など1週間のけが。専修学校生にけがはなかった。周囲にはそれぞれの友人数人が立ち会い、劣勢とみた土木作業員の友人が警察に通報したとみられる。
同署によると、専修学校生は容疑を認めているが、土木作業員は「一方的に殴られた。手は出してない」と否認している。

2人はともに地元では有名な「ワル」で、以前から仲が悪かった。

何だコレ? 何だコレ!? 何だコレ??
コレって、単なる不良同士のケンカじゃないの?
つーか、「決闘罪」って何だよ?
そんな罪名あったのか……

気になって調べてみました。
決闘罪というのは、現行の刑法が制定される以前――なんと明治22(1889)年に出来た、決闘および決闘に関与する事を禁じた『決闘罪に関する件』に定められている罪なんだそうです。刑法ではありませんが、それと同等に扱われる特別刑法≠ナす。
(ちなみに、誰でも知ってる身近な特別刑法というと、道路交通法や独占禁止法などがあります)
明治22年といえば、大日本帝国憲法が公布された年。俗に言う明治憲法≠ニ同時期に制定された刑罰法が、
廃止される事もなく、約120年後の現在もなお有効である事に驚きを禁じ得ないのですが。

決闘≠ニいうと、相手に白手袋を投げつける中世貴族のアレとか、背中合わせに立って「三歩歩いて振り向いたらズドンだぞ」という西部劇でおなじみの光景が頭に浮かぶんですが。
日本でも果たし合い≠ニいう風習もありますけど、これって侍同士がやるものですよね。長屋の八つぁん熊さんが、ノミや包丁片手に「決闘だぁ!」とはやんないですよね。て事は、庶民にとっての決闘≠ヘ、
法で定めるところの決闘≠ニは、「当事者間の合意により、相互に身体又は生命を害すべき暴行をもって争闘する行為」であって、「必ずしも殺人の意思をもって争闘する事を指すものではない」と定義付けています。
……は? どういう事? 何だかよくわかんない(笑)

決闘罪誕生のきっかけとなったは明治21年。
松岡好一が、長崎の高島炭鉱で起こった鉱夫虐待事件(高島炭鉱事件)について、言論団体『政教社』の機関誌に記事として載せたところ、別の言論新聞の記者をしていた犬養毅(後の総理大臣。5.15事件で暗殺される)が、その記事内容を真っ向から否定。これに憤った松岡が犬養に決闘を申し込んだところ、犬養は「決闘とは野蛮な」と一切応じませんでした。
この事が世間の知るところになり、中には「決闘は文明の華」と決闘礼賛の論調を張る論客まで出てきて、巷では決闘事件が頻発。
これをきっかけに、西洋の決闘文化が日本に入ってくる事をおそれた明治政府は、この風潮を放置しておけば社会秩序の維持に悪影響を及ぼすと考え、法をもって禁止する事としました。
「確かにわが日本は、西洋化・近代化を目指しているが、こんな西洋化はいらない」と。
もっとも、実務上はほとんど適用の機会がなく、昭和後期・平成初期までこの法律は「有名無実」「過去の遺物」となっていたそうです。
ところが、不良少年(時には少女)による果たし合い――いわゆる「タイマン」が本法で定める決闘に該当するとの判断がなされて以降は事態が急変。例えば、暴行罪や傷害罪での立件が困難であるような事件を摘発もしくは解決する手段として、その価値を見出される事となりました。
警察や検察にしてみれば、便利な道具を拾ったようなもんです。
ところがどうして、意外とバカにはできないのが、この法律。
検察庁の統計によると、決闘罪違反者として受理した人数は、2005年を例に挙げると、実に34名を数えているんだそうです。適用の多寡が各都道府県警察により異なること、また珍しい罪名であり適用される事例も少数であることから、この法律を適用して立件されたというだけでマスコミが取り上げることもある。
まぁ、今回の事件がいい例ですね。


さて、この決闘罪ですが。
決闘を申し込んだ人、申し込まれて応じた人、決闘立会人、証人、付添人、決闘場所提供者など決闘に関わった者すべてに適用されます。

     決闘を挑んだ者・応じた者は、6ヶ月以上2年以下の懲役
     決闘を行なった者は、2年以上5年以下の懲役
     決闘立会人もしくは立会いを約束した者は、 1ヶ月以上1年以下の懲役
     事情を知って決闘場所を貸与・供与した者は、1ヶ月以上1年以下の懲役

決闘の結果、人を殺傷した場合は決闘の罪と刑法の殺人罪・傷害罪とを比較し、重い方で処罰されます。
また、決闘に応じないという理由で、相手の名誉を傷つけた場合は、刑法の名誉毀損罪で処罰されます。
今風に言えば、決闘を断られたからといって、ブログやツイッターに「アイツはどうしようもないヘタレや」「アイツはチキンや」と書き込めば、名誉毀損で裁かれるよ――という事です。
以前は罰金もあったそうですが、今では廃止されています。


てな事が、あれやこれや調べてわかったんですが……やっぱり「決闘罪って何だよ? 何の冗談?」て思うんですけど。
それって、ワタシだけ?

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