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zoom RSS AEDでEDは治りません

<<   作成日時 : 2010/10/26 02:04   >>

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画像先日(といっても半月も前の事になりますが)、会社で救命講習会がありまして。
まぁ、参加は自由でしたし、「わざわざその為だけに休日出勤(ワタクシ、たまたま休みでした)するのもなぁ〜。高松にいた時にも受けた事あるし、別にいっかなぁ〜」とか考えてたんですが、「AEDの使い方も講習します」との事だったので、「あ。そこだけでも受けよっか」と思い直し、参加する事にしました。
(まぁ、一部だけ講習って訳にはならないので、全部受ける事に)
その修了証がコレ、この通り届きまして。
――なしてマンボウなん?


講習を受けてみてビックリ! 昔教えてもらった救命法は、今じゃまったく通用しないって事が判明しました。
こう書くと、「昔はデタラメ教えてたのかよ!」てなるんですけど、そうではなくて。
技術が進歩したり、優先すべき事が変わったり等、救命救助を取り巻く環境が大きく変わったからです。

ワタクシが初めて救命講習を受けた頃(今から20数年前になりますが)、心肺蘇生法では心臓マッサージとニールセン法という人工呼吸法を教えてもらいました。
ニールセン法というのは、要救助者をうつぶせにして、背中から胸部を押す事で息を吐かせ、次に肘を持って上体を引き上げる事で息を吸わせる人工呼吸法――だったかな?
結局、脳出血など安静を保たなきゃいけない人には出来ないとか、時間がかかる割にはあまり効果がないとかの理由で、今ではマウス・トゥ・マウスしか教えなくなりました。
そりゃそうだ。無闇に動かしたら命に関わるって人の上体を、ギッタンバッコンとシーソーのようにブン回そうってんだから。人命救助なんだか命を縮めてんだか、わかりゃしないですよ。

そのマウス・トゥ・マウスも、「感染症のおそれがある」という理由で「マウスシート(吹き込み口が付いた、口の周囲を覆うビニールシート)を使うように」と教えられましたが、そんなもの常日頃から持ち歩いてる人なんていないですしね。誰もが救急救命士って訳じゃないんですから。
そこで、口ではなく鼻から息を吹き込むマウス・トゥ・ノーズ≠勧める救急講習会もあるそうですが、「感染症予防としての意味はない」そうです。口だろうが鼻だろうが、感染症に罹る危険性に差異はないんだとか。
それよりは、肺にしっかり酸素を送ってやる事の方が大事なので、遠慮なく(笑)マウス・トゥ・マウスで人工呼吸をしてやって下さい。鼻からより口から吹き込む方が、より多くの酸素を送れますからね。
「あれ? 人の吐く息って、二酸化炭素なんじゃなかったっけ?」
と疑問に思われる方も多いと思います。確かに呼気は、二酸化炭素の比率が高いですが、生命を保つのに十分な酸素を残しているんだそうです。100%CO2という訳ではないんですね。
あ。
「息を吹き込むんであって、吸っちゃいけませんよ。あと、舌を入れるのもダメですよ」
というオヤジギャグは、今も昔も変わってません(爆)


さて、心肺蘇生ですが。
昔は「人工呼吸2回につき心臓マッサージ15回。これを1セットとして繰り返す」と教えられましたけど、これも今では「心臓マッサージ30回」に変わっています。さらに驚いた事に、「人工呼吸は実施してもしなくてもよい」となっているんだとか。
これは、「呼吸を確保するより脳に酸素を送る事が先決」となったり「心臓マッサージをする事で、必然的に肺も動くから」というのが理由なんだそうです。
学術的に言えば、「呼吸停止から十数分は、血中酸素濃度に変わりはない」というのが理由。
人工呼吸はしないよりした方がいいけれど、それよりも1回でも多くの心臓マッサージを――という事だそうです。

ちなみに、最近では『心臓マッサージ』ではなく『胸骨圧迫』という呼び名に変わっているそうです。
心臓をガードしている胸骨を上から圧迫する事で、心臓のポンピング作用の代理をしようという訳です。
肋骨を圧迫しちゃうとぺキッと折れちゃいますが、蝶番%I役割を果たしている胸骨は頑丈なので、多少力を加えても平気なんだそうですよ。
(ただし、子供の骨は全体的に大人より脆いので、あまり力を加え過ぎると、頑丈な胸骨でもぺキッとイッちゃうそうです)
そして、よく「左胸にある」と言われている心臓は、この胸骨の真下にあるんだそうです。「心臓は左側」というのは、多少左寄りに傾いているからなんだとか。
だから、心臓マッサージというのは、しっかり押してやるのと同時に、力を緩めてしっかり「戻してやる」事が大切なんだそうです。押しっぱなしじゃダメなんですね。
で、その事を強調する意味で、今は『胸骨圧迫』と呼ぶようになっているんだそうですよ。

余談ですが。
119番通報を受けて現場に駆けつけたら、要救助者の胸を一生懸命にさすっていた人がいたそうです。
「何してるんですか!?」
と訊いたら
「心臓マッサージ≠ナす」
と真顔で答えたんだとか。
……吐き気してるのを介抱してんじゃないんだから。
まぁ、それが『胸骨圧迫』と呼ぶようになったきっかけではないでしょうけどね。


さぁ、メインイベント(?)のAED講習です。
AED――勃起不全治療器(Anti Erectile Dysfunction)の略じゃありませんよ(笑) いや、電気ショックで一時的には勃つかもしんないけどさ。
AEDとは自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)の事。心室細動に陥った心臓に電気ショックを与え、心臓の働きを元に戻す事を試みる医療器具です。
いわゆる心臓マヒというのは、心室細動が起こっていて、心臓が正常に脈動していない状態を指すんだそうで、そこに電気ショックを与えてやる事で、正常に脈打たせるのがAEDの役目なんだそうです。
「試みる」とあるのは、100%元に戻せる訳ではないからです。何事も100%万能というものはないのですよ。

扱いは難しいのかな、と思ったら意外なほど簡単でした。手順も、電気ショックが必要か否かも、全部AEDが音声で指示してくれるので、操作はそれに従うだけでした。
講習で使ったハンディタイプのものは、電源スイッチを入れてやる必要がありましたが、駅や空港、デパート等に設置されている中型のものは、蓋を開けると自動で電源が入るような仕組みになっているそうです。
あとは、電極パッドを要救助者の肩口と脇に貼ってやるだけで、AEDが自動で心拍を測定し、必要ならば放電スイッチを押すよう指示してきます。
その後、心拍が戻ってこないようなら、心臓マッサージを続けるように指示してきますから。
逆に、電気ショックが必要ない場合は、どんなに放電スイッチを押しても電流は流れない仕組みになってます。
こちらが特に注意する事は、ネックレス等のアクセサリーを外したり、ペースメーカーの位置をよけて電極パッドを貼る事と、電気ショックを与える時は患者から離れる事(ともに感電の可能性がありますからね)、心拍測定の時に患者を動かさないようにする事くらいです。
あとは、電極パッドが大人用と子供用の両方がキットの中に入ってるので、それを慌てて取り違えない事ですね。大人に子供用の電極を貼ると、十分な電気ショックを与えられない可能性があるそうです。逆に子供に対しては、体格にもよりますが、確実性を高める為に大人用を貼る事もあるそうです。だから、迷った時は大人用の電極パッドを使った方がいいそうです。
それと。
電極パッドは、胸をはだけ、肌に直接貼る必要があるので、もしその場に居合わせた場合は、患者を囲むようにして野次馬の目にさらされないようにしてやるマナーが重要だと教えられました。

結局、講習会で教えられた事は、使用方法が2割、その場に遭遇した時のマナーが8割といった感じでしょうか。
野次馬になって覗き込むくらいなら、救助の輪の中に入ってくれ、と。
一般に、救急車の現場到着まで約7〜8分。
その間、たった一人で人工呼吸して心臓マッサージして……はっきり言ってシンドイです。逆に救助してる側が息切れして倒れてしまう。真剣に助けようと思ったら、それくらい激しい運動量が要求されるのです。
理想は、数人で交替しながら心臓マッサージを続ける事。それ以外の人は人間の壁≠ノなって、患者が「さらし者」になる事からかばってやる。
そんな状況下で、野次馬がニヤニヤ嗤いながら写メでも撮ってようなもんなら、
「テメェ! 何やってんだ!!」
とドヤされても、それはソイツが悪いとしか言いようがないですね。


――とまぁ、頭でわかってはいても、実際その場に遭遇した時は、得てして体が動かないものです。
我々にできる事は、イザという時の心構えと、それに見合うだけの救命技術を身に付けておくべきなんだと、ワタクシなんかは痛感した訳ですよ。
明日は我が身。一寸先は闇。
自分がいつ救助する(あるいは救助される)立場になるか、わかんないですからね。



参考までに。
一般的な救助の手順ってヤツを記しておきますね。

@ 状況の確認
   交通事故や労災などの場合は、二次災害を防ぐため、まず周囲の安全を確認する。
   事件の疑いがある場合は、周辺にある物には触らず、警察に110番通報する。

A 意識の確認
   意識の有無を確認する(肩を叩きながら相手の耳元で呼びかける。この際、体を揺さぶらない)

B 応援を呼ぶ
   周囲に人がいれば、 119番による通報、自動体外式除細動器(AED)の手配をお願いする。
   いなければ自分で行う。

C 気道確保(A:Airway)
   固い地面の上に仰向けに寝かせ、片方の手で額を押さえ、もう片方の人差し指と中指で顎を上に持ち上げる。
    (頭部後屈顎先挙上法)
   この時、口の中に異物があって、取れる場合は除去する。

D 人工呼吸(B:Breathing)
   鼻を押さえ、胸部がふくらむよう息を約1秒吹き込む。2秒の間をおき、もう一度吹き込む。
   人工呼吸を行う間隔は、胸骨圧迫30回に2回が目安。(人工呼吸については不要との学説もある)

E 胸骨圧迫(心臓マッサージ)(C:Circulation)
   乳頭と乳頭を結んだ線上で身体の真ん中に手の付け根を置き、4〜5cm程度沈むように圧迫する。
   肘を真っ直ぐ伸ばし、1分間に約100回の速さで圧迫を繰り返す。
   一回ごとの圧迫の後しっかり戻す(リコイル)ことが大切。

F AEDによる除細動(D:Defibrillation)
   自動体外式除細動器(AED)が使用可能であれば、機械の説明に従いながら使用する。

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