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help リーダーに追加 RSS 鳳凰雙飛 伊賀上野城

<<   作成日時 : 2008/03/31 11:45   >>

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画像伊賀上野城には、白鳳城≠フ別名があります。静かな雰囲気を醸しながらも、端正な姿を見せる陣容が、あたかも鳳凰が翼を休める姿に見える事から、この名が付きました。
伊勢津城に入城した築城の名手・藤堂高虎が、徳川家康から「津は平城なり、当座の休息所までと思うべし。伊賀は秘蔵の国、上野は要害の地。根拠とすべし」との密命を受けて、豊臣討伐における前線基地とすべく整備した城郭です。

慶長13(1608)年、伊予今治20万石から伊賀・伊勢22万石に転封になった高虎は、来たるべき豊臣方との戦いに備え、先の領主・筒井定次が築いた上野城の大拡張に着手しました。濠を深くし、本丸を高石垣で囲みました。特に、豊臣方が攻めてくるであろう西側には、高さ30mにも及ぶ急勾配の石垣を配し、容易に攻め込まれないよう工夫しました。この高石垣は日本一の高さと云われています。
普請当初は、ここに今治城から天守閣を移築する計画だったのですが、家康への恭順の意志を示すため、豊臣方攻略拠点として改修された丹波亀山城に献上。新たに五層五階の天守閣を建設します。
ところが、慶長17年の暴風雨で竣工間近の天守閣が倒壊。さらには、慶長20(1615)年の大坂夏の陣で豊臣方が滅亡し、堅固な城が不要になった上、武家諸法度で築城禁止の命が出た事から城普請は中止。
以後、伊賀上野城に天守閣が築かれる事はありませんでした。
とは申せ。
昨夜見てきたばかりの今治城天守閣が、ひょっとしたらここに移築されていたかもしれないと考えると、それはそれで見てみたかった気がします。
現在の天守閣は、地元出身の代議士・川崎克が私財を投じて、昭和10(1935)年に再建した三層三階の純木造復興天守です。「鉄筋コンクリートで」と進言する者もありましたが、川崎が桃山様式の純和風にこだわった為、木造瓦葺・白壁塗込の姿となりました。
もっともこの天守閣、伊賀の産業陳列館という目的で建てられた模擬天守ですので、史的考証などもされていません。あくまで城らしき物≠ニいう事で、正式名称も「伊賀文化産業城」と云います。
五層の天守閣を建てるべき石垣の上に三層の天守を築いてますので、何とも不釣合いですね。

天守閣の1階には、藤堂家やその家臣団に代々伝わる甲冑・武具などが展示されています。
中でも目を惹いたのが――
画像
そ〜らっを自由に〜 飛っびた〜いなっ♪
「はい、タケコプター!」
違うだろっ!!(爆)
唐冠形兜(とうかんなりかぶと)と云います。藤堂高虎が豊臣秀吉から拝領した兜で、のちに一族の藤堂良重が高虎から拝領し、大坂夏の陣に着用したと伝えられています。
これを見た豊臣方はビックリしたでしょうね。まさか太閤殿下が授けた兜が、敵である徳川勢の中にあるんですから。
それ以前に、戦場の真っ只中に、こんなバニーちゃん(笑)が現われるんですから。

画像2階には、大名膳や藤堂蔦≠ニ呼ばれる家紋入りの重箱など、藤堂家ゆかりの調度品が展示されています。
中には、松尾芭蕉が旅に出る時に被ったとされる旅笠も展示されています。
現在に残されている墨絵等を見ると、菅の笠を被っていたように書かれていますが、実際にはこのようなガッチリした旅笠を被っていたようです。








3階の望楼閣からは、四方を山に囲まれた伊賀の盆地を見渡せます。
また、天井には天守閣復興を祝う有名人・著名人からの大色紙46枚が飾られています。
画像尾崎行雄や近衛文麿を始めとする政治家。高浜虚子や横山大観などの文化人。それはそれは錚々たる面々。
川崎氏の顔の広さを象徴する天井絵です。
ただ、気になるのは、それが「上野城再建おめでとう」じゃなくて「川崎君おめでとう」なものがほとんどだって事。それを(一応は)公共の場に飾るってのはどうだ? 「川崎氏顕彰館」じゃないんだから。
まぁ、川崎氏が私財のすべてを投げ打って、天守閣再建に尽力したってのは、賞賛に値しますがね。





さすが忍びの里≠ノ聳える城なだけあって、小天守の中には「忍井戸」と呼ばれる古井戸があります。この井戸は城外に続いており、イザと云う時の脱出口であり、城に出入りする忍者が通路代わりに使ったとも云われています。それ故、たとえ重責を担う城付侍であっても、この井戸を覗き込む事は禁じられていたそうです。
そして、伊賀上野城の象徴ともいえる物が、この高さ30mに及ぶ日本一の高石垣です。
画像画像














う〜ん、コイツぁ容易には攻められそうもねぇぜ。上に立ってるだけで足が竦みますよ。
これだけ難攻不落、強固な守りを誇る伊賀上野城が、未完のまま明治を迎え、廃城になってしまったってのは、何とももったいない気がしますね。

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